フィンランドのキノコの専門家に学ぶ。おいしくキノコを楽しむ5つのポイントとおすすめレシピ
あなたもフィンランド人のようにキノコが大好きに!
フィンランドは秋になると、キノコ王国になります。国土の74%が森林なので、野生のキノコが自生しており、秋になるとフィンランド人の多くは週末にキノコ狩りに出かけます。
そのため、フィンランドのSNSは、自分たちで収穫してきた森の恵みの投稿で大盛り上がり!フィンランド人にとってもっともも人気のある秋の定番メニューにも、キノコが使われ、地元で採れたジャガイモにミキイロウスタケのソースを添えたひと品がよく食べられています。
初めてでもキノコを楽しめる5つのポイント
食べられるキノコを見分けるために、何冊か本を読んで研究
キノコは、本によって少しずつ映り方が違いますが、それは写真を撮る季節や気候が異なるからです。そのため、キノコを確実に見分けるためには、何冊か違う本で調べておく必要があります。
また、キノコを地面から掘りだすときは、柄と根本のツボを含め、全体を採ることも大切です。なぜなら、柄とツボの部分から、食べられるものとそうでないものを見分けることができるからです。確実に見分けることができない場合は、食べてはいけません。
仕切りを付けた通気性の良いバスケットとナイフを用意
風雨に耐えられる服装とナイフのほか、通気性の良いバスケットを用意しましょう。キノコは絶対にポリ袋やリュックサックに入れてはいけません。密閉してしまうと汗をかき、傷んでしまいます。
かごの中に紙や小さな木片で仕切りを作り、違う種類が混ざらないようにしましょう。そうすることですぐに傷んだり、黒くなるのを防ぐことができます。
キノコをどこで、どのようにして見つけるか
キノコは森の湿ったあたたかい場所でよく成長しますが、前夜に雨が降った翌日、日差しのある晴れた日に摘むのがベストです。キノコがどこに生えているかは、種類にもよりますが、落葉樹や枯れ木の近くをよく探すと見つかるでしょう。手に二握りもあればひとり分の食事に十分な量です。なるべく地面から丸ごと切り取りましょう。
キノコはすぐに調理すること
採れたてのキノコは、森の中で葉っぱや虫、カタツムリなどを除去してきれいにします。そして帰宅したらすぐに調理しましょう。もし採りすぎた場合は、冷凍したり、乾燥させて保存することもできます。乾燥させるには、薄切りしたキノコをオー ブンの鉄板に並べ、40 度に熱したオーブンで、扉を少しだけ開けた状態で 4、5 時間焼きます。
キノコの味を知るため、試食をする
キノコはそれぞれ違った味わいがあるので、すぐに鍋の中で混ぜてしまわない方がいいでしょう。ひと口でも試食すること で、それぞれがどのような味なのか知り、自分はどれが好きか見極められます。例えば、ヤギタケはオリーブ油で炒め、パ セリ、タイム、レモン、そしてシナモンを少々加えて食べてみてください。
シャグマアミガサタケとラムソンのトースト
材料
・シャグマアミガサタケ(スーパーで売っているしいたけやマッシュルームで代用可能) ……300g
・タマネギ4つ……みじん切り
・バター……100g
・乳脂肪分の高い生クリーム……400ml
・ラムソン(野生ニンニク)の葉、茎、花、もしくはニンニク ・ シェリー酒(やや辛口か甘口)…… 50ml
・パンかトースト
作り方
1. キノコをきれいに洗い、食べやすい大きさに切る。シャグマアミガサタケは、生のままだと毒があるので、二度ゆでし、 湯切りする。(しいたけやマッシュルームの場合は不要)
2. バターで玉ねぎを炒め、キノコに塩コショウをふって下味をつける。
3. 生クリームとラムソンもしくはニンニクを加え、生クリームがシチューのようになるまで、水分を飛ばすように煮詰め、 キノコのソースを作る。
4. パンをスライスし、直火かトースターで焼く。(特に少し焦げたくらいがとてもおいしい)
5. キノコのソースをのせ、その上からシェリー酒をかける。お酒をかけずそのままでもおいしい。
フィンランドのことをもっと知りたいなら
今回紹介したようなフィンランドの文化や観光など、フィンランドのことをもっと知りたいなら、フィンランド政府観光局「Visit Finland」をチェックしてみましょう。ムーミンワールドやサンタパーク、オーロラに関する情報など、フィンランドの魅力がたくさん発信されています。ぜひ、チェックしてみてくださいね!