餅の上手な冷凍方法。道具別の解凍の仕方やレシピも

おいしさをキープ!餅の冷凍方法

個包装の餅は、まず賞味期限をチェック!

切り餅や丸餅など市販の餅は、個包装されていることが多いもの。外袋を開封しても、個包装を開封するまでは賞味期限が長いものが多くなっています。冷凍保存する前に、必ず賞味期限を確認してください。

餅は冷凍するとヒビが入り、乾燥してしまうことがあります。賞味期限内に食べ切れそうなら、冷凍しないほうがおいしく食べられますよ。

冷凍保存の方法

市販の餅は、乾燥しないようにラップでひとつずつ包んでから、ジッパー付きの冷凍保存袋に入れます。空気を抜いて密封し、冷凍保存してください。

手作りの餅や鏡餅などは、大きいまま冷凍してしまうと調理しにくいです。食べやすい大きさに切り分けてから、それぞれラップで包んでください。ジッパー付きの冷凍保存袋に入れて、空気を抜いて密封し、冷凍庫で保存しましょう。

冷凍した餅の保存期間

手作りの餅は、冷凍庫で1ヶ月ほど保存できます。市販の餅は、賞味期限内の間は冷蔵庫で保存し、賞味期限内に食べ切れなかったぶんを冷凍保存すれば、さらに1ヶ月ほど保存できますよ。

冷凍してもカビが生えることが

餅はカビが生えやすい食べもの。冷凍庫に入れていてもカビが生えることがあります。そのときは、食べないようにしてください。

表面を削るとカビがなくなったように見えますが、目に見えないカビや人体に有害なカビがある場合も。耐熱性のカビもあるため、加熱しても安全ではありません。冷凍していても、なるべく早く食べ切るようにしましょう。

【道具別】冷凍した餅の解凍方法

冷蔵庫で自然解凍する方法

ラップに包んだまま、冷蔵庫に移して自然解凍します。解凍した餅は、冷凍する前の餅と同様に調理して食べられますよ。

電子レンジで解凍する方法

完全に解凍する場合

冷凍した餅を水にくぐらせてから、オーブン用シートを敷いた耐熱皿にのせます。ラップをかけずに、餅1個につき、電子レンジ500Wで45秒から1分加熱してください。餅の大きさや水分量によっても加熱時間が変わるため、様子を見ながら加熱し、餅がふくらんだら加熱をやめてくださいね。

また、つきたてのようなやわらかい餅にする方法もあります。耐熱容器に冷凍した餅1個と水大さじ1杯を加えて、ラップをかけずに電子レンジ500Wで1分から1分30秒加熱。木べらやスプーンで練れば、全体が水分を含んでやわらかくなりますよ。

半解凍する場合

冷凍した餅を料理に使いたい場合は、半解凍すると調理が時短に。冷凍餅をラップに包んだまま、電子レンジ500Wで30秒ほど加熱すると半解凍できます。凍った餅は包丁では切り分けられませんが、半解凍すれば包丁で切り分けることも可能。いろいろな料理に使えますよ。

フライパンで解凍する方法

冷凍した餅をフライパンに入れ、弱火にかけます。蓋をしてこんがりと焼けてきたら、ひっくり返して裏面を焼きましょう。餅がふくらんできたら、好みの焼き色がつくまでさらに加熱してください。フライパンはフッ素樹脂加工のものを使うか、薄く油を引いておくと、餅がくっつきにくいですよ。

ゆでて解凍する方法

冷凍した餅をゆでて解凍する場合は、餅を焦がしたくないときにおすすめ。

水や煮汁が冷たい状態で冷凍餅を入れて火にかけます。水や煮汁が沸いてきたら、フツフツと沸くくらいに火加減を調整し、餅がやわらかくなるまで加熱しましょう。水や煮汁を沸騰させると、餅が溶けてドロドロになってしまうので気をつけてくださいね。

トースターで加熱して解凍する方法

トースターの網や天板に、フライパン用アルミホイルを敷いて冷凍した餅をのせます。10分ほど焼いて餅がふくらんできたら、好みの焼き色が付くまでさらに焼きましょう。普通のアルミホイルを使う場合は、薄くサラダ油をぬっておくと、餅がくっつきにくくなりますよ。

固くてパサパサに?解凍時の注意点

冷凍餅はしっかりとラップで包んでいても、水分が抜けてパサパサになってしまうことがあります。それは餅の外側の水分が抜けてしまうからなんです。そのまま焼くと、パサパサするだけでなく固くなってしまうことも。

冷凍した餅が乾燥していると感じたら、ゆでて解凍するか、水に濡らしてから電子レンジで解凍しましょう。長時間冷凍したものは、水に浸す時間を長くすると、水分を含んでやわらかくなりますよ。

冷凍した餅のかんたん活用レシピ5選

1. 揚げずに簡単!3種類のレンジ餅おかき

調理時間:10分

チーズ・昆布茶・しそふりかけの3種類の味が楽しめる、餅おかきのレシピです。カレー粉や青のり、きな粉など、味付けに使うものを変えると、バリエーションが広がりますよ。油で揚げないため、油跳ねの心配がありません。切り餅1個からでも作れるのが、うれしいですね。

2. 材料3つで。チーズとウインナーのおつまみ餅

調理時間:15分

こんがりパリパリに焼けたチーズと、とろーり伸びるもちもち食感の餅がたまらないひと品。とろけるチーズとウインナーソーセージの塩味や旨味が効いて、お酒のお供にぴったりです。材料3つのみで手軽に作れて、食べ応えは十分。さらにケチャップを付けて食べても、おいしいですよ。

3. トースターで作る。お手軽ひと口餅ピザ

調理時間:10分

味にクセのない餅は、ピザ生地の代わりに使うのもおすすめですよ。こちらはケチャップにアボカドとウインナーソーセージをのせたり、マヨネーズにしらすをのせたり、2種類の餅ピザに。焼き鳥缶+マヨネーズ、キムチ+とろけるチーズなど、トッピングによって、アレンジは無限に広がります。

4. チーズと餅がとろ~り。チーズココア餅

調理時間:10分

切り餅で、スイーツを作ることもできますよ。餅にチョコレートを混ぜ、クリームチーズを包むレシピです。チョコレートの甘さココアパウダーの苦味、クリームチーズの濃厚な味わいが絶妙にマッチ。もう1個、もう1個と食べたくなる、魅惑のおいしさですよ。餅は冷えて固くなる前に、成形してくださいね。

5. どこかほっとする味わい。ふわふわ卵雑煮

調理時間:20分

餅料理の定番である雑煮を、ちょっとアレンジ。溶き卵を加えて、かきたま風にするレシピです。だし汁が沸騰してから卵を加えると、卵がふわふわでやわらかく、汁が濁りません。鶏肉としいたけの旨味が溶け込んだだしは、たまらないおいしさ。やさしい味わいにほっこりしますよ。

冷凍で餅のおいしさをキープ♪

日本のお正月には欠かせない餅。市販のものを買ったり、せっかくもち米から手作りしたりして味わっても、なかなか食べ切るのはむずかしいものです。乾燥して固くなってしまったり、カビが生えてしまったことはありませんか。

餅は傷みやすいため、きちんと冷凍して上手に解凍すると、冷凍する前の餅と同様においしく食べられますよ。冷凍&解凍方法をしっかりとマスターして、余ってしまった餅を食べ切りましょう。