台風予想進路図=中央気象局提供

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(台北中央社)強烈台風(台湾基準)台風14号は10日、フィリピンの東を西寄りに進んだ。中央気象局の最新の進路予想によれば、早ければ10日午後にも陸上台風警報が発令される見通し。主に東部や北部、南部の一部地域に影響するとみられている。台風は11日から12日にかけて台湾に最接近する見通し。

気象局によると、台風14号は10日午前11時現在、台湾本島最南端、ガランピ(鵝鑾鼻)の南南東約580キロの海上にあって、時速19キロから同15キロの速さで北北西に進んでいる。中心気圧は925ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は53メートル。

気象局の予報官は、現在の進路予想では台風の中心は東部近海を通過する見通しだとしつつ、太平洋高気圧に伴って変化するとし、上陸の可能性については依然として不確実性が高いとの見方を示した。

バシー海峡や台湾の南東の海面は風浪が次第に高くなる見通し。気象局は、基隆北海岸や東部(離島・蘭嶼、緑島を含む)、中部、南部、恆春半島、離島・澎湖、金門の沿岸地域では高波が発生する恐れがあるとし、海辺で活動する場合には安全に注意するよう呼び掛けている。

(汪淑芬/編集:名切千絵)