“普通で完璧”な家族のカタチ

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 デンマーク・アカデミー賞で9部門にノミネートされたデンマーク映画『パーフェクト・ノーマル・ファミリー』の公開日が12月24日に決定し、あわせて日本版のポスタービジュアルが公開された。

 本作は、パパが女性になったある家族の物語を、10代の多感な少女の視点で描いた感動作。主人公のエマは、突然両親が離婚することになり、その理由は「パパが女性として生きていきたい」からだと知らされる。現実を受け入れられず悩み葛藤するうちに、ある大切な思いに気づいていく。監督は本作が長編デビューとなるマルー・ライマン。11歳の時に父親が女性になった経験を持つライマン監督の自伝的な作品であり、自らの実体験に基づくエピソードがちりばめられている。

 公開されたポスタービジュアルには、家族4人の姿が映り、椅子に座っているエマの横にいる女性がパパだ。4人の表情からは、それぞれが複雑な思いを抱えていることが読み取れる。(今井優)