没後20年 相米慎二監督の幻のエッセイ発売

　2001年に亡くなった、映画『セーラー服と機関銃』などの相米慎二監督の幻のエッセイが書籍化され、命日である9月9日に発売されることが決まった。

　1994年から1995年にかけて月刊誌でエッセイを連載していた相米監督。ファンの間でも幻となっていたそのエッセイが、書籍「相米慎二　最低な日々」として発売される。内容は、相米監督のファンなら頷ける世界観であるとともに、時にその次元を超えた摩訶不思議な相米慎二ワールドが展開しているという。

　「あとがき」は俳優の永瀬正敏が担当。同書のことのほか、映画『ションベン・ライダー』での出会いや思いをつづっている。また、映画ジャーナリスト・金原由佳がインタビューした原稿を再録。「相米慎二、自作を語る。」は助監督時代の作品、そして、デビュー作『翔んだカップル』から『夏の庭 The Friends』までを語っている。「相米慎二に訊く、50の質問。」は当時の相米監督の生の姿を伝える一問一答集となっている。

　没後20年の今年。9月から全国で順次、「没後20年　作家主義　相米慎二」の特集上映が予定されている。（清水一）