写真・アフロ

 今やメジャーリーグを代表する超一流選手へと成長した大谷翔平。松井秀喜が2004年に記録したシーズン31本塁打に前半戦で早くも到達するなど、二刀流選手としてMVP獲得への期待が日に日に高まっている。さらに、オールスター戦にも史上初のDH部門&投手部門の複数部門で選出され、ホームランダービーへの出場も決定している。

 そんな大谷が日本球界で活躍していたころ、同い年のライバルと呼ばれていたのが、阪神の藤浪晋太郎だ。甲子園での対戦経験もあり、プロ入り時の評価は藤浪のほうが高かった。

「大谷は二刀流やメジャー志向などが高校時代から話題になっていましたが、即戦力としての評価は藤浪のほうが上でした。大谷は日ハムに一本釣りされましたが、藤浪には4球団が競合。藤浪は阪神に入って1年めからローテーション入りし、3年連続で二桁勝利を挙げました。2015年には、最多奪三振のタイトルも獲得しています。この時点で、将来の大エース間違いなしと言われていたのですが、2016年から制球難に悩まされ、2020年はわずか1勝に終わっています。

 一方の大谷は、2年めの2014年に投手で11勝、打者で10本塁打を記録しました。2015年には最多勝、最優秀防御率、最高勝率の三冠。2017年にはポスティングでエンゼルスに移籍し、2021年はご存知の活躍です。今では、明暗がくっきり分かれましたね」(野球ライター)

 そんな二人は2016年のシーズン前に、CSスポーツチャンネルGAORA SPORTS『藤浪晋太郎x大谷翔平〜2016年の誓い』にて対談をおこなっている。その冒頭、大谷は理想のピッチングについてこう語っている。

「9回を27球で終わってもつまらない気がするし、かといって全部三振って言われたら、そんな感じもしない。状況に合った、自分が思い描くようなピッチングができることですかね」

 さらに藤浪から、「ヒットを打つのにいちばん重要な要素は?」と聞かれた大谷は、「選球眼かな。ストライクゾーンだけ打てるときはいいんですが、昨年(2015年)はボールになるフォークに手を出すことが多かった。そこの見極めをなんとかしたい」と答えている。

 さらに、藤浪の高校時代の先輩であり、当時の大谷のチームメイトでもあった中田翔については、こんなコメントをしている。

「『あんまり速い牽制球をなげてくんな』とか、『バント処理はお前が行け!』ってよく言われています(笑)」

 そして対談の最後に、「理想の花嫁像は?」という “直球質問” に対してこう答えた。

「う〜ん(しばし沈黙して)、難しいですね。まあ、僕はずっと笑っていてくれる人がいいです。暗いよりは(笑)。ただ、おちゃらけて、ギャアギャアとかはイヤですけど。普通にニコッとしてくれているような人ですかね。あとは、とりあえず身長が高い人(笑)。あんまり小っちゃいと、一緒に歩いてておかしなことになっちゃいますから」

 予想以上に “ド直球” で回答している大谷。かつて、元女子バレーボール日本代表の狩野舞子との交際が週刊誌で報じられたことがあるだけに、 “背の高い人” というキーワードが気になるところだが……。しかし、最後にこう付け加えている。

「ただ、早く結婚したいというのはあまりないですね」

 7月13日(日本時間14日)に開催される「MLBオールスターゲーム2021」に、史上初となる二刀流での出場が決定している大谷。この男、 “世紀の祭典” でもとんでもない離れ業をやってのけてしまう予感が……。