おやつと間違えてAirPodsを飲み込んでしまったゴールデン・レトリバー(画像は『WalesOnline 2021年4月15日付「Emergency surgery after puppy eats Apple AirPods」』のスクリーンショット)

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飼い主が床に落としたAirPodsを、犬がおやつと勘違いしてケースごと飲み込んでしまったというニュースがイギリスより届いた。緊急手術により取り出されたAirPodsは、チャージ中のライトが点灯し音楽も聴くことができる状態だったと言い、飼い主のみならず担当した獣医も驚いている。『Hull Daily Mail』などが伝えた。

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英ヨークシャー州ウィラービーに在住のレイチェル・ヒックさん(Rachel Hick、22)はイースターだった今月4日、愛犬のゴールデン・レトリバー“ジミー(Jimmy)”専用のInstagramにイースターに合わせた可愛い写真を撮ろうと自宅で奮闘していた。

生まれて初めてのイースターを経験したジミーは楽しくなってきたようで、ソファーの上でジャンプしてはしゃいでいたという。

「ジミーがジャンプした時、ケースに入ったAirPodsが私のポケットから出てきて床に落ちてしまったんです。私が落ちたことに気付く前に、ジミーはそれを丸ごと飲み込んでしまいました。」

「その後ジミーは『今のっておやつだよね?』という顔で私を見上げていましたよ。AirPodsを飲み込んでしまったと分かった時は、本当に落ち込みましたね。」

そのように当時を振り返るレイチェルさんは、急いでジミーをキングストン・アポン・ハル市にある救急動物病院「Vets Now」に連れていった。

同病院で獣医として働くスサーナ・ハウレギさん(Susana Jauregui)は、「当時の担当獣医だったスティーブン(Steven)がレントゲン検査を行うと、ジミーの体内にあるAirPodsがくっきりと写し出されました」と話しており、実際のレントゲン写真にはっきりとAirPodsの形があった。

続けて「バッテリー液は犬にとって大変危険なものです。異物としても同様に、腸の中まで入ってしまうと特に危険な状態となってしまいます。放置すると消化の妨げにもなりますし、バッテリーの液漏れによるリスクも考えられました。状況を考慮してレイチェルさんと話し合い、手術をして取り出すことになったのです」と話し、緊急手術を手配することとなった。

そして無事にジミーの体内から取り出されたAirPodsには歯型などの傷一つ付いておらず、スティーブンさんは驚いたそうだ。さらにチャージ中に光るランプも点灯したままだったという。

その後ジミーは一晩入院し、翌日に退院して自宅に戻ることができた。レイチェルさんは「ジミーは少し落ち込んでいるようでしたね。今は運動も制限されているので、有り余ったエネルギーの行き場がないですよ」と手術後のジミーの様子を明かした。

さらにレイチェルさんは「今回の件は、他の飼い主への注意喚起になると思います。それにしても取り出されたAirPodsが使える状態なんて、未だに信じられないですよ。ジミーの体内でキレイになったみたいです」とコメントしている。

画像は『WalesOnline 2021年4月15日付「Emergency surgery after puppy eats Apple AirPods」』『Hull Daily Mail 2021年4月15日付「Puppy accidentally scoffs his owner’s Apple Airpods」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)