韓国メディアが日本代表のコートジボワール戦を一斉に報じた。写真:龍フェルケル

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 オランダのユトレヒトで行なわれた日本代表対コートジボワール代表の国際Aマッチ。途中出場の植田直通が後半アディショナルタイムに決めた決勝ゴールで、森保ジャパンが1-0と勝利を収めたこの試合は、韓国でも詳しく報じられている。

 韓国の報道では、「“植田劇的ゴール”日本、コートジボワールに1-0辛勝…10か月ぶりのAマッチで勝利」(スポーツ芸能メディア『OSEN』)というように、終了間際の得点に着目するメディアが複数見られた。なかでも、「日本、コートジボワールに1-0勝利…終盤投入の植田が劇的決勝ゴール、欧州遠征1勝1分」と見出しを打った経済メディアの『Mediapen』は、試合内容についてこう伝えている。

「試合は五分五分で進められたが、得点はなかなか生まれなかった。日本は久保が活発な動きで攻撃を主導するもゴールを決められず、コートジボワールもペペを中心に攻撃を展開したが、ゴールには至らなかった。(中略)植田の投入が神の一手になった。後半アディショナルタイム、柴崎が右から上げたクロスに植田が頭で合わせ、コートジボワールのゴールを破った。試合終盤に生まれた日本の勝利を確定する決勝ゴールだった」
 
“両チームとも決定機をモノにできなかった”というのはどのメディアも共通認識なようで、ネットメディア『news1』が「日本は久保を前面に出してコートジボワールのゴールを襲ったが、最後の決定力不足で得点に失敗、0-0の引き分けで試合を終えるかに見えた」と報じれば、サッカー専門メディア『Inter Football』も「得点は簡単には生まれなかった。コートジボワールはペペとジェルビーニョを中心に攻撃を展開したが、何度かあったチャンスを活かせず、日本の反撃も失敗に終わった」と伝えていた。

 一方、スポーツ芸能メディア『SPORTAL KOREA』は来月にアフリカネーションズ・カップ予選を控えたコートジボワール側に注目。「この日、コートジボワールは欧州組で構成された日本の最精鋭を迎え、力不足だった。チームの中核を担うウィルフリード・ザハの空白が大きかった。攻撃は貧弱で、守備は終盤の集中力不足を露呈した。来月のアフリカネイションズカップを控え、憂慮を抱かせるには十分だった」と厳しく評価していた。
 
 ちなみに、今回のAマッチ期間で韓国は「A代表vsU-23オリンピック代表」のスペシャルマッチ2連戦を開催。ともにKリーグでプレーする国内組で構成された強化試合は、2戦合計5-2でA代表が勝利している。

 なお、韓国は来たる11月のAマッチ期間、日本同様に欧州遠征を実施することが決定。対戦相手は、ちょうど同月の代表ウィーク、オーストリアで日本が対戦するメキシコ代表である。

 メキシコ代表戦では、ソン・フンミンやファン・ウィジョ、イ・ガンイン、ファン・ヒチャンといった欧州組も総動員される見通しだ。『スポーツソウル』でも「韓国代表、11月に欧州遠征実施へ!欧州組や中東組、Jリーグ勢の招集はどうなる?」との特集が組まれているほどだ。

 といっても、キーパーなど守備陣に欧州組がいないため、Kリーグなどアジアでプレーする選手や、中東組の招集も検討されていると伝えられている。

参照元:『スポーツソウル』日本版
サッカー韓国代表、11月のメキシコ戦が決定…ソン・フンミンなど欧州組も総動員の見通し

構成●ピッチコミュニケーションズ