久保建英の“冷遇起用”に海外記者も不満吐露 「エメリの守備的な安全策のせいで犠牲」
アトレティコ戦でも出場5分間にとどまった久保「中盤の才能が犠牲になっている」
ビジャレアルの日本代表MF久保建英は現地時間3日、リーガ・エスパニョーラ第5節のアトレティコ・マドリード戦(0-0)で後半40分から途中出場した。
出場時間わずか5分の状況に、海外記者はウナイ・エメリ監督に対して「守備的な安全策のせいで中盤の才能が犠牲になっている」と辛辣な意見を述べている。
昨季マジョルカに期限付き移籍した久保は、リーグ戦35試合に出場して4ゴール4アシストを記録。降格したチームのなかで着実な成長を遂げた。保有元のレアル・マドリードはさらなる飛躍を促すべく、スペイン2年目となる今季はUEFAヨーロッパリーグにも出場する上位クラブのビジャレアルに期限付き移籍させた。
しかし、久保の獲得を直接クラブに注文したとされているエメリ監督は開幕から4試合連続で久保をベンチスタートとしている。開幕節ウエスカ戦(1-1)は後半32分、第2節エイバル戦(2-1)は後半40分、第3節バルセロナ戦(0-4)は後半29分、第4節アラベス戦(3-1)は後半30分からの出場にとどまっていた。
第5節のアトレティコ戦は前節から中2日で行われたこともあり、久保の先発出場も一部海外メディアで予想されていたが、蓋を開けてみるとベンチスタートで、後半40分からの途中出場。この状況を受け、レアル専門メディア「MANAGING MADRID」でチーフを務めるキリアン・ソブハニ記者がツイッターで久保とエメリ監督について触れている。
「主な弊害だ。これまで、久保だけでなく、サム(サムエル・チュクウェゼ)に関しても、ベンチに置いてきた。エメリによる守備的な安全策のせいで中盤の才能が犠牲になっている。私が見たいロマンチックなリーガは、ビジャレアルが歴史上見せてきたようなプレーだ」
ソブハニ記者は、エメリ監督が守備的戦術を導入していることから中盤の創造性が欠如していることを指摘したうえで、ビジャレアルが長い歴史の中で示してきたアグレッシブルなスタイルに回帰するべきと強調していた。
現時点ではスタメン起用されるほどの信頼獲得に至っていない状況の久保だが、ここから挽回を示したいところだ。(Football ZONE web編集部)