(株)コンパーテス・ジャパン(TDB企業コード:567055374、資本金100万円、神奈川県鎌倉市稲村ガ崎1-9-31、代表下手雄毅氏)は、9月2日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は小磯孝二弁護士(東京都千代田区霞が関3-2-6、奥・片山・佐藤法律事務所、電話03-6550-8127)。

 当社は、2019年(令和元年)12月の設立。前身となる企業は2010年4月に設立され、その後グループ再編を経て、当社設立に至った。2011年のアメリカ版「フォーブス」で「有望な30歳以下 Food&Wine TOP30」の一人に選ばれたショコラティエ、ジョナサン・グラム氏のチョコレート店「Compartes」(米国ロサンゼルス)と契約し、「コンパーテス ショコラティエ」などの店名で関東の4店舗やオンライン上で、日本向けにアレンジしたチョコレートの製造小売を展開していた。前身企業時代は、米国本土での「ハリウッドセレブ御用達」の触れ込みやインターネットなどでのマーケティングで注目を集めていた。

 しかし、近年は製造原価が高騰し利益を圧迫、一部の製造を外部に委託するなどコスト削減に努めたが、抜本的な解決には至らなかった。また、新型コロナウイルス感染症の拡大により、出店していた百貨店の休業などにより売り上げが大幅に減少。その後も客足は戻らず、先行きが見通せなくなり、8月31日をもって事業を停止し、今回の措置となった。

 負債は債権者約62名に対し約1億4800万円。