バルサ、3連覇に”黄信号” セルタ戦痛恨ドローに指揮官落胆「ライバルのつまずきを願うしか」
レアルと勝ち点1差…バルサ優勝は厳しくセティエン監督「全試合に勝利して」
バルセロナのラ・リーガ3連覇は厳しい状況となった。
現地時間27日に開催されたラ・リーガ第32節セルタ戦で2-2のドローに終わり勝ち点3を積み重ねられず。首位レアル・マドリードとの勝ち点差を引き離される可能性が生まれ、キケ・セティエン監督は「ライバルのつまずきを願うしかない」と話したとスペイン紙「マルカ」が伝えている。
試合は直接FKのチャンスでキッカーのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシがゴールを狙うと見せかけて、ゴール前にポジショニングしたウルグアイ代表FWルイス・スアレスの頭にピタリと合わせる頭脳的な先制ゴールで先手を取るなど、前半こそまずまずの試合運びだった。
しかし後半に入ると残留のために負けられないセルタの猛反撃にあい、5分に同点に追いつかれる。同22分にはスアレスのこの日2ゴール目でいったんは突き放したものの、試合終盤に与えた直接FKで、壁の作り方の甘さをスペイン代表FWイアゴ・アスパスに見抜かれてニアサイドを打ち破られ、痛恨の失点を喫した。
「我々はより快適なスコアでハーフタイムに入ってなければいけなかった。サッカーとは不公平なものだ。(クロスバーに直撃した)ジェラール・ピケのヘディングが入らなかったのは信じられなかった」
このように試合を振り返ったセティエン監督。チャンスを作ったこと自体は納得だが、やはり結果としては重いものになったと感じているようだ。
「我々は今、エラーする余地がほぼなくなった。理論上で言えば、全試合に勝利して、その上でライバルがつまずくことを願っている。最大限、勝ち点を拾い続けることをやっていく」
このように話したが、ライバルのレアルは再開後、ジネディーヌ・ジダン監督のもとで内容も充実している。現地時間28日にレアルはエスパニョールと対戦。現在勝ち点は1差に縮まっている。取りこぼしを期待するしかなくなったバルサに、運が転がり込んでくることはあるのだろうか。(Football ZONE web編集部)