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 映画『名探偵ピカチュウ』で主演を務めた俳優のジャスティス・スミスがInstagramで“クィア”(性的マイノリティーを指す言葉)であることを明かし、ドラマ「クイーン・シュガー(原題) / Queen Sugar」などに出演する俳優のニコラス・アッシュと交際していることを告白した。

 米ミネソタ州で黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官から暴行され、死亡した事件を受け、「Black Lives Matter」(黒人の命は大切だ)と多くの人が声を上げる中、ジャスティスは6日、「ニコラス・アッシュと僕は今日、ニューオーリンズで抗議しました。僕たちは『Black Trans Lives Matter』(黒人トランスジェンダーの命は大切だ)、『Black Queer Lives Matter』(黒人クィアの命は大切だ)、『All Black Lives Matter』(全黒人の命は大切だ)と訴えました。僕自身、黒人クィアとして、人々が『Black Lives Matter』とは叫ぶのに、そこにトランスジェンダーやクィアが加わると、口をつぐむのは残念です」とカミングアウト。

 アメリカではほかにも、黒人トランスジェンダーのトニー・マクデイドさんが警官によって射殺される事件が起きたばかりで、「僕は何度でも言いたいです。もしあなたの革命に黒人クィアの声が含まれていないのなら、それはアンチ黒人だと」と主張し、「黒人もクィアもトランスジェンダーも初めから、存在する権利を与えられるべきです。迫害の恐怖や暴力の脅しなしに、社会で堂々と生きる権利を」と訴えた。

 最後にジャスティスは「ここ数日、たくさんの悲劇がタイムラインを埋め尽くしました。だから #blackboyjoy(黒人少年の喜び) #blacklove(黒人の愛) #blackqueerlove(黒人クィアの愛)を示すため、僕とニックの写真をいくつか投稿するよ」とニコラスとキスする写真などを公開。カミングアウトに至った裏にはニコラスの存在が大きかったようで、「キミはこのこと全てにおいて僕を導いてくれる存在。本当に愛してる」とつづっている。(編集部・中山雄一朗)