台湾に続いて韓国でもプロ野球シーズン開幕なるか?

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◆ リーグも前向き「発信するチャンス」

 野球の本場・アメリカでアジアのプロ野球が全米中継されるかもしれない。

 5月上旬のシーズン開幕を目指している韓国プロ野球(KBO)が、アメリカの大手スポーツチャンネル『ESPN』から放映権取得に関する問い合わせを受けたようだ。韓国『SBS』など、複数の現地メディアが14日に報じている。

 世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルスの影響を受けて、アメリカではMLBがシーズン開幕を延期し、NBA(バスケットボール)、NHL(アイスホッケー)、MLS(サッカー)など主要スポーツが軒並み中断中。中継コンテンツを失った『ESPN』が新コンテンツとして目をつけたのが、多数のメジャーリーガーを輩出している野球強国・韓国のプロ野球だった。

 韓国でも新型コロナウイルスの影響を受けて、3月のオープン戦を全試合中止。3月28日に予定されていたシーズン開幕も延期となり、この1カ月間は各球団が紅白戦等を行って調整していたが、ここにきて「5月上旬に無観客でシーズン開幕」という新たな方針が打ち出され、現在KBOが日程の調整中。無事に開幕日が決まれば、いよいよ全米中継の可能性が高まってくる。

 同メディアによると「韓国野球の文化をアメリカに発信するチャンス」とKBOも前向きな様子で、仮に契約が実現すれば韓国スポーツ史上初めての“全米進出”になるという。

 12日には台湾リーグが“世界最速”でシーズン開幕。新型コロナウイルスの影響下とはいえ、アジアのプロ野球にとっては注目を浴びる絶好のチャンスが到来した格好だ。