今夜の金ロー『名探偵コナン 純黒の悪夢』赤井秀一VS安室透に大注目
映画『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』が、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」にて今夜(10日21時〜)放送される。それに際し、本作で激突するFBI捜査官の赤井秀一と“3つの顔を持つ男”安室透のキャラクターや2人の関係についておさらいしたい。
アニメ「名探偵コナン」の劇場版20作目として2016年に公開された本作。世界の機密組織の極秘データを狙うスパイが日本の警察に侵入したことをきっかけに、黒ずくめの組織と、FBIや日本の公安警察、そしてコナンが大バトルを繰り広げることになる。FBI捜査官の赤井と公安警察官である安室という二大人気キャラクターの邂逅は、最大の見どころだ。
キーパーソン!赤井秀一、安室透とは?
赤井秀一は、FBIに所属する有能な捜査官。黒ずくめの組織からも脅威とされる狙撃の名手であり、ジークンドーの使い手でもある。過去に潜入捜査をしていた組織との因縁は深い。現在は公には死亡したことになっているが、それは組織を欺くための偽装。実際には日本に滞在しているFBIの面々と連携しており、コナンとも協力関係にある。声優は、「機動戦士ガンダム」シャア・アズナブル役でおなじみの池田秀一。
一方の安室透は、喫茶ポアロでバイト中の私立探偵・安室透、黒ずくめの組織の構成員・バーボン、公安警察官の降谷零という3つの顔を持つ男。降谷零が本名で、全国の公安警察を操る警察庁の秘密組織・通称「ゼロ」に所属している。組織では、かつての赤井と同様に潜入捜査をしている。声優は、「機動戦士ガンダム」アムロ・レイ役などで知られる古谷徹。
実は、赤井がライというコードネームを与えられていた組織潜入時代、ライとバーボン(安室)は活動を共にしたことがあった。当時起こったのが、安室の幼なじみであり仲間の捜査官だったスコッチ(諸伏景光)の死。表向きには組織の裏切り者として粛清されたスコッチだが、本当は自決だった。この時、赤井はスコッチの最期に立ち会っており、安室は赤井ほどの有能な男であれば彼を死なせずにすんだはずだと強く恨んでいる。
『純黒の悪夢』で赤井と安室が激突!
『名探偵コナン 純黒の悪夢』では、黒ずくめの組織に潜入するスパイのリスト(NOCリスト)が組織の者に知られてしまう。その危機を脱しようと暗躍するなかで、赤井と安室が顔を合わせることになる。FBI、公安を代表する実力者の2人が交える意味深な視線は、それぞれに組織を追う立場であること、そして日本の警察官である安室にとっては同時に国家の威信がかかった緊急事態であること、さらには2人の間にある根深い過去の出来事を連想させる。
ただならぬ関係の赤井と安室が素顔で対峙し、繰り広げるスリリングなやり取り。冒頭から展開する、謎の女性、赤井、安室による三つ巴カーチェイスを皮切りに次々と降りかかる危機に、2人がどのように立ち向かうのか、そしてぶつかり合うのか。後半、観覧車の上で行われるど派手な大乱闘は見ものだ。また、安室が赤井を前に普段は冷静な彼から一変、感情をむき出しにする姿は、公開当時大きな話題を呼んでおり、そんな意外な一面も見逃せないポイントだ。(編集部・小山美咲)