知人のツテを使ってしか入ることができない「紹介制」の店。

それゆえに限られた人しか食事を楽しむことができない、この上ない特別感がある。

許可された者だけで戯れる優越。そんな秘めたる世界を覗いてみよう。



レストラン検索サイトにも店の情報は一切載っておらず、西麻布のエリアにあることしか、ここでは伝えられない。看板なども見当たらず、また完全予約制で通常は扉に鍵がかかっているため、店を訪れた際にはインターフォンで名を名乗ってから入店することとなる

究極の隠れ家ともいえる「紹介制」の世界
『マーディガン』

SNSやマスメディアでは知ることのできない秘密の世界が、東京には存在している。

「会員制」を謳う店もそれに該当するが、さらに上を行くのが「紹介制」を敷いている店だろう。前者であれば、入会金や会費を払えばウェルカム、という場合もあるが「紹介制」はそうはいかない。



あらゆるSNSへの投稿は、すべてNG!


その店をすでに知る誰かに認められた上で連れて行ってもらい、店に紹介してもらう必要があるからだ。



日本料理店で経験を重ねた、料理長の渡邉智之氏。時には、コースの途中で鮨を出すなど、流石の引き出しの多さを感じさせる


そんな、秘密のベールに包まれた「紹介制」の新店が、西麻布にオープンしたという情報をキャッチ。

独自のルートを頼りにたどり着いたその店は……、『マーディガン』という名の、和食をベースにした創作料理店。



「3 ARMS」という照明は、この店のためだけの別注カラーのシェードと、電球に重ねて光を和らげるフィルターが、実にユニーク



個室の照明は「BOCCIONI CHANDELIER」というタイトルの作品。壁に飾られた「魔・艶・眼(マーディガン)」のペインティングを施したスケートボードにも注目を


入店までの障壁の高さとは裏腹に、イタリア人の照明デザイナー、ディエゴ・マーディガン氏の作品がそこここに飾られたその空間は、意外や、気取らず寛げる雰囲気だ。


口の中でとろける、黒毛和牛のリブロースを使ったカツサンドとは?




ここで供される料理は、旬の素材をふんだんに盛り込んだ極上のコース。

常時100種類以上をそろえる希少な日本酒を、1品ごとにペアリングしてくれるなどホスピタリティも圧巻!

目の前でさばいた松葉ガニの足を、カニ味噌と白味噌をブレンドした濃厚なスープでしゃぶしゃぶに。贅沢の極みだ。




「ヤザワミート」が吟味した黒毛和牛リブロースを「メゾンカイザー」のパンで挟んでカツサンドに。美味になるのは必然な、名店コラボの一品。




唐津で揚がった一本釣りのアマダイを熟成させ、皮目をパリパリの鱗焼きにしてから聖護院かぶらのみぞれ鍋に。料理はすべて¥20,000〜のコースの一例。



おなじみ西麻布交差点のほど近く


なるほど、これはむやみに人に教えたくない。けれど、とっておきの大切な人をエスコートするときや、誰にも知られずに仲間と会う、そんな大人なシーンに浸りたいときに、これほど相応しい店はない。

この店に到達することは極めて困難。つまり、スペシャルな「紹介制」の世界を体験するなら、今、招待企画に応募するしかない!