au PAYの影響で「PC需要」の落ち込み緩和か、2月第2週は「横ばい」の予想

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 【BCN速報値】全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」の速報値によると、2月第1週(2月3〜9日)のノートPCとデスクトップPCを合算したPC販売台数は前年同週比119.3%となった。第2週(2月10〜16日)はスマートフォン(スマホ)決済「au PAY」のキャンペーンの影響が反映されるため、PC需要は横ばいで維持しそうだ。

 2014年4月8日に実施されたWindows XPの延長サポート終了時を振り返ると、サポート終了から3週目に前年比85.0%の前年割れとなり、その後、長く前年を上回ることはなかった。

 そういう視点からすれば今年の2月第1週は、1月14日のWindows 7の延長サポート終了からちょうど3週目にあたり、前年割れするかどうかが注目された。

 結果は、119.3%と思いのほか良かった。グラフを見ても明らかなように、前週の124.1%から4.8ポイントしか下がっていない。需要の落ち込みは緩やかになっており、前年を二桁増で上回る水準を維持している。

 2月第2週についてBCN総研の木下智裕部長は、「デスクトップPCは2月第1週に前年を割ったものの、ノートPCは好調を維持している。2月第2週は、au Payのキャンペーンも追い風となりそうで、前年比110%台になるのではないか」と予想する。

 既報の通り、au PAYのキャンペーンでは2月10日と11日の2日間だけでノートPCの販売台数が前年比141.2%、デスクトップPCが108.2%と大幅な伸びを示した。タブレット端末に至っては229.9%を記録した。

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 2月第2週も前年割れせず110%台をキープできれば、新生活商戦のPC販売は好調に推移しそうだ。前回のXPサポート終了時とは異なる景色が見えてきた。(BCN・細田 立圭志)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからPOSデータを通じてスマートフォンやデジタルカメラ、4Kテレビなどの販売台数・金額データを毎日収集・集計しているデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。