不適切動画流出による解雇から2年…主審が下部リーグで再スタート

写真拡大

障害者を嘲笑する不適切動画の流出によりPGMOL(イギリスの審判協会)を解雇されていた主審が、この度復帰するようだ。イギリス『BBC』が伝えている。

2017-18シーズンまでプレミアリーグでレフェリーを務めていたボビー・マドレー氏。しかし、2020年1月にPGMOLを解雇されていたことを自身のブログで告白。2018年8月に解雇されていたことを明かした。

マドレー氏は解雇される直前に娘の運動会に参加した際、SNSを通じて歩行障害を持つ参加者を嘲笑する内容の短い動画を友人に送っていたとのこと。この動画を不適切と判断した人物がPGMOLに通報を行い、解雇されていた。

なお、マドレー氏はブログを通じて自身の投稿した動画が不適切であったことを認めながらも、障害者を嘲笑する意思はなくあくまで自身の肥満を自虐的な冗談として伝えたかっただけだと主張していた。

そのマドレー氏は、来シーズンからレフェリーに復帰することが決定。リーグ1(イングランド3部)、リーグ2(イングランド4部)から再スタート。今シーズンの残り期間は草の根活動を行うという。

マドレー氏は今回の復帰決定についてブログを更新。喜びを語るとともに、差別への取り組みを行うことを発表している。

「18カ月前、私はプロのサッカー審判員としての夢の仕事を失いました」

「しかし、イギリスでプロの試合で審判に戻る機会を与えられたことを嬉しく思っています」

「PGMOLは差別的行為と考えられるものを最も強力な手段で取り扱いました。それに対する批判はなく、決定を尊重し、人として学ぶことがありました」

マドレー氏は16歳からレフェリーを務めイングランドで18人いるプロフェッショナリーレフェリーの1人。2013年以降トップカテゴリーで91試合を裁いてきた経験がある。