【レポート】「改良湯デザインまつり」に参加してきました!後編
取材・文:しゅん 撮影:こーじゅん
こんにちは。しゅんです。
「改良湯デザインまつり」おゆちゃんの前編レポートに続いて、後編のレポートをお届けします。
改めて、このイベントは10月に開催予定だった『Design Scramble 2019』が台風19号の接近に伴い一度は中止になりましたが、せっかく準備してきた企画を中止のままにしたくない!と再度立ち上がったメンバーの思いで開催されたイベントです。
ではレポートスタート!
開催プログラムはこちら
1、銭湯×クリエイター「おいだき湯沸かし市」
好きを沸かす銭湯グッズが大集合!銭湯クリエイターズマーケット
2、銭湯×タイポグラフィー「銭湯文字つくり」
銭湯ワードで手描き文字を作ろう!ゲスト:小林一毅さん
3、銭湯×ボードゲーム「東京銭湯ボドゲ湯」
銭湯の湯船でボードゲーム体験!?
4、銭湯×アップサイクル「銭湯の浴場幕でサコッシュを作ろう!」
絵柄一つひとつ違う、防水生地のサコッシュを作るワークショップです!
5、特別コラボ!UX居酒屋in改良湯
UX MILKの人気イベント「UX居酒屋」が「東京銭湯 - TOKYO SENTO -」とのコラボでDesign Scrambleに登場。
後編のレポートでは「おいだき湯沸かし市」と「東京銭湯ボドケ湯」のレポートをお届けします。前編では「銭湯文字つくり」と「銭湯の浴場幕でサコッシュを作ろう!」のレポートを公開中なので、そちらもぜひご覧ください。
体験レポートの前に、まずはそもそも……銭湯文化の盛り上がりに感動!
「東京の若者に、こんなにも銭湯文化が浸透してきているとは……。」
10:00オープンの当イベント。オープン前に会場である『改良湯』さんの入り口には長蛇の列が……!最近の銭湯・サウナブームは知ってはいたものの、ここまでとは。いやーすごいですね。
「おいだき湯沸かし市」では銭湯、サウナ、湯に関するグッズはもちろん、日常使いしたいおしゃれ雑貨やアクセサリーが勢ぞろい!
来場者はオリジナル桶をショッピングカゴ代わりにもって、会場(『改良湯』さんの浴場スペース)を回遊する粋な仕立てになっています。
そして10:00、ついにイベントがオープン。オープンと同時に桶を手にした来場者が大挙!会場はわずか1分で満杯に。
浴場に服を着たまま入るドキドキと、そこに銭湯グッズが溢れているワクワクが入り混じり、みな一様に「うわあ!」といったような笑顔に。「映える〜!」の声が上がりまくる中、まるで浴場にお湯がはられているかのような熱気に会場が包まれていきました。
ではでは、おいだき湯沸かし市に潜入!
「え!銭湯グッズってこんなにあるの!?」
これがもう素直な感想です。
複数の出展者さんがお店を出されているのですが、会場で取り扱われていた商品のジャンルは僕が数えたところ、なんと22種類ほど!
Tシャツ、タオル、パーカー、ステッカー、入浴剤、手ぬぐい、バッグまではなんとか想像の範疇内ですが、キャップ、ソックス、ピアス、イヤリング、ブローチ、本、ポストカード、うちわ、コインケース、ソフビフィギュアまでくると完全に想像の範囲外。
面白かったのが湯飲み。「湯」つながりなだけであって、銭湯で湯飲みは使いませんよね。もはや大喜利状態。
そして一番びっくりしたのはエプロン。銭湯にまつわるシーンのいつどこで使うんだと思いつつ、とにかく誰もがワクワクせざる負えない充実のラインナップです。
そしてそのデザインがまたいちいちおしゃれなんです。会場がある恵比寿のおしゃれな服屋さんに置いてても全く違和感ないですよ。
さらにさらに、商品の裏にあるストーリーを聞いてしまうと興奮が高まります。たとえば、オーガニックタオルを手掛ける「IKEUCHI ORGANIC」さんが販売しているタオル。お話をお伺いしたところ「今日はロウリュウにも使いやすい重たい作りのタオルをもってきました。実はこのタオルは『小杉湯』さんが実際に使ってくれているモデルなんですよ」だって。もう『小杉湯』ファンにはたまらんです。
来場者のみなさんの桶は満杯。桶一つだと足りません。お目当ての商品がある人なんかは桶二つでもパンパンになってました。
続いて「東京銭湯ボドケ湯」を体験!
「おいだき湯沸かし市」の会場スペースの一角でひときわ異彩を放つ存在が。それが寝湯のスペースで開催されていた「東京銭湯ボドゲ湯」。(お湯をぬいた寝湯のスペースって堅牢な要塞みたいなんですよ。それだけで一見の価値ありでした。)
まずは「東京銭湯ボドケ湯」のご紹介を。
しりとりをベースにしたシンプルなゲーム。「あつい!!」「冷たい」といったワードが書かれているカードを使います。「あつい!!」のカードをひいたら、前の言葉に対してしりとりをするんですが、前の言葉より「あつい」言葉をチョイスしなければいけない縛りがつきます。
たとえば、前の言葉が「みずぶろ」だったとして「あつい!!」のカードをひいたら「ろうそく」と答える感じです。「冷たい」のカードをひいたとしたら「ロックアイス」とかですかね。
ちなみに、熱さと冷たさは温度でもパッションでもよしです。「みずぶろ」のあとは「ろうそく」(温度)でもいいし「ロックンロール」(パッション)でもいいといった感じですね。
銭湯より熱くなる!みんなHAPPYなボドゲ!
これは体験せねばと、さっそくインストラクターの「東京銭湯」のスタッフの方と来場者の方を含めて5人でゲームスタート。今回は初心者なのでカードは「あつい!!」のみにしてくれました。
「おふろ」からしりとりスタート。
「『おふろ』より熱い言葉かあ。なんだろ〜」と1人目からもたつきます。もたついている間に自分の番ではない人も考えてしまいます。そしてみんな思いついていくんですね。「あれだろ!あの言葉しかないだろ!」と。そしてやって一人目が「あ!やっとおもいついた!ろうそく!」と。
そしたらみんなが「そっちかーい!そこはロウリュウだろ!」みたいな。そんな感じになります(笑)。
そのあとの実際のしりとりの流れがこちら。
「ろうそく」
↓
「九十久里浜(くじゅうくりはま)」
↓
「まるで日本昔話のようなおじさま」
↓
「まどべ」
↓
「ベンチャー企業」
お読みになっている人すいません。もうルールを守っているのかどうかわからなくなってきてますよね。ギリギリ理解できるのが「まどべ」からの「ベンチャー企業」でしょうか。ベンチャー企業はパッションが熱いですからね。でもご勘弁ください。「あつい」の縛りが入ったしりとりは想像をはるかに超えて難しいんです。
そして続きます。
「ベンチャー企業」
↓
「宇宙」
↓
「海」
「ん?海?さすがに宇宙と海なら宇宙の方が熱いだろ!」という参加者一同のツッコミの中、海と答えた方が一言「だってわたし、海が好きなんだもん」と。
そうか、なら仕方ない。
そうなんです。このゲームはプレゼン次第なんです。そしてそのプレゼンの中に垣間見えるのが、その人の好みや価値観。しりとりではありますが、途中からはただ自分のチョイスした言葉に熱い気持ちを乗っけてプレゼンし合うゲームと化します。
熱い言葉を考え抜いて、熱くプレゼンをしているとあら不思議。体があったまってきます。銭湯後と同じ、いやそれ以上に体があったまります。このゲームをお風呂やサウナの中でやってしまうと倒れちゃいますね(笑)。
このゲームの終わり方なんですが、最後の1枚だけは「ととのったー!!!」のカードをひいて終わります。そのカードを引いた人は、前の言葉より最高な言葉で締めて終わるのがルール。
はい、僕が最後を締めさせていただきました。前の言葉の終わりが「り」だったので。
僕が最後に出した言葉は「リラッーークス!」
うん。おあとがよろしいようで。整いました。
銭湯のように幸せでゆるい時間が流れる中、お互いの好きなことや価値観まで知れて仲良くなれる、そんなハッピーなゲームでした。
改良湯デザインまつりの後編レポートは以上です!
体験レポートいかがでしたでしょうか?
取材が終わった僕は一般の来場者と化し、もちろんお買い物を楽しみました。僕が購入したのは、3点。
・銭湯で大活躍な予感のコットンバック
・「サウナワーカー」さんのロゴが入ったシンプルでおしゃれなTシャツ
・お風呂のアイコンがかわいいピアス
バックとTシャツは二つずつ購入。そうなんです。お揃いのグッズで銭湯デートをするんです。財布のひもがゆるみまくりました。
街中で「おいだき湯沸かし市」で置かれていたグッズをもった人を偶然見かけたら、話しかけちゃうかもしれません。そんな出会いが、銭湯を通じて増えていくといいですね。きっとすでにそんな出会いが生まれているんだろうな。そんなことに心を馳せながら、体験レポートを締めさせていただきます。
残念ながら今回のイベントに行けなった方も、ぜひ次回のイベントにお越しください!!
湯沸かし市 公式サイト:https://yuwakashiichi.studio.design/