まさに神業!リアルすぎる「切り絵」が話題 今後の展望を作者に聞いた
その精巧すぎる仕上がりに、まるで写真かと見まがうほどの切り絵作品が、ツイッターで話題を呼んでいる。
それがこちらだ。
「君と蒼と。」(斉藤洋樹さんの公式ツイッターより)
こちらは切り絵作家として活動する斉藤洋樹さんの作品「君と蒼と。」。新宿御苑(東京都新宿区)の景色をもとに、切り絵によって再現した作品だ。切り絵とは思えないほどのリアルな仕上がりに思わず見とれてしまう。
2019年11月22日、斉藤さんは自身のツイッターで「切り絵で如何にリアルさを表現できるかを突き詰めているのが斉藤の世界だ!!!」としてこの作品を紹介。このツイートに対しては、
「こんな綺麗な場所あるんだ今年の冬はここに出掛けようかなと思ってよく見てみたら切り絵でめちゃくちゃ驚きました」
「は?これ切り絵なん?なんだ神かよ」
「写真かと思った」
との声が上がり、25日時点で5万1000件のリツイートを超える大反響だ。
いったい、こうした作品はどのようにして出来上がるのだろうか。Jタウンネット編集部は作者に詳しい話を聞いた。
制作期間は半日〜4か月
京都「哲学の道」をモチーフにした「夜に歩けば」(斉藤洋樹さんの公式ツイッターより)
「私の作品はリアルさを求めた作品が多いのですが、その中でも見た人一人一人が色々な情景やその人の中の過去の思い出とか色々なものが蘇ってくる、思い出されるような作品になるように制作しております」
Jタウンネット編集部が25日に取材したところ、斉藤さんは作品を制作する際にイメージしていることについてそう答えた。自ら撮影した写真をもとにして作品を制作しているとのことで、制作期間は早ければ半日、長いと4か月ほどを要するという。
イルミネーションイベント「青の洞窟」をモチーフにした「Merry Christmas」(斉藤洋樹さんの公式ツイッターより)
「モチーフは特に決まっていません。よくモデルの風景を探しに旅をしているのですが、直感でこの景色がいいな!って思った景色を写真に収めて制作しています」(斉藤さん)
元々細かい作業や絵を描くのが好きだったという斉藤さん。高校生の頃、外部から現役の切り絵作家の先生を招いた授業があり、その先生に勧められたことをきっかけにして本格的な切り絵創作を始めた。
精巧な仕上がりの作品たちはネット上で公開されると、度々話題に上がる。斉藤さんは「見てくださる方が増えてすごく嬉しいです」とした上で、
「ここで満足していてはダメだという自覚もあるので更に作品のクオリティを上げて行くためにこれからも努力していきたいです」
と気を引き締める。今後の抱負については、
「今回いろいろな方に私の作品を見ていただいて、いろいろな場所に来て欲しいとメッセージを頂いています。作家としてもっともっと成長して、いろいろな地域で展示できるようになりたいです」
としており、更なる飛躍を誓った。
アドバイスおじさんに1回絡まれて「ここまでやるとやりすぎ!」「紙っぽくなくて紙の良さ全然出てない」「切り絵らしさ全く無いね」って言われたことあってめちゃくちゃ悔しくて堪らなくて更に切り絵らしさ無くなりました
— 切り絵作家斉藤洋樹 個展【足跡】2.28-3.1 (@kiriehiro) November 22, 2019
切り絵で如何にリアルさを表現できるかを突き詰めているのが斉藤の世界だ!!! pic.twitter.com/6uByaogHnS