高橋大輔がカップル結成、アイスダンスで狙うメダル獲得の「現実度」
「ペアを組むのは村元哉中(26)という、'18年の平昌五輪代表選手でクリス・リードとペアを組んでいた選手です。彼女のオファーに応える形でカップル結成となりました。村元選手は'17年から全日本選手権で3連覇し、四大陸選手権では日本初の銅メダルを獲得した国内トップ選手なんです」(スポーツ紙記者)
33歳の高橋は'14年に1度引退し昨年、現役に復帰。
「全日本選手権では2位となり、連盟から世界選手権の出場も打診されました。でも彼は“若手に譲る”と辞退。“世界と戦う覚悟は持ちきれない”と話していたんです」(同・スポーツ紙記者)
アイスダンスに挑戦することになれば、'22年の北京五輪を目指すことになる。
3大スターが集結の「実現度」
「高橋選手は指導者や解説者の道も期待されていましたが、 あくまで“表舞台で活躍したい”という思いが強くあるんでしょう。村元選手からアイスダンスに誘われて“またスケートの舞台に立ちたい”と改めて意欲を燃やしたんだと思います」(日本スケート連盟関係者)
日本ではフィギュアというと1人で滑る“シングルスケーティング”のイメージが強いが、そもそもアイスダンスとはどんな種目なのか。'06年まで現役のアイスダンス選手として活躍し、現在は振付師の宮本賢二氏に話を聞いた。
「アイスダンスは男女がペアを組んで滑りジャンプがないことが特徴です。男性が女性を持ち上げるリフトや、ダンスのスキル、表現力で競います。競技はリズムダンスとフリーダンスの2種目。リズムダンスでは決まったステップがきちんとできているか、フリーダンスでは、ペアの表現力、難度の高いリフトやスピンが得点を左右します」
2人の息を合わせることに加えて、高橋がシングルで培ってきた技術を生かすことも重要だ。
「高橋選手はジャンプがもちろん素晴らしいのですが、表現力やステップが飛び抜けていました。表現力は最も必要なものですから、彼の武器になってくると思います」(宮本氏、以下同)
これから村元とペアとして成長するためには、やはりリフトが課題になるという。
「競技では、レベルの高い、複雑な演技が求められます。経験のない高橋選手は、難度の高いリフトをこなさなければなりません。それぞれが素晴らしい表現力を持っていますが、それをどう折り合わせてストーリーを作っていくのかが楽しみです」
課題を克服すれば、北京五輪への道が見えてくる。
「それぞれのスキルは本当に高いのですが、今の段階では出場できるかどうか、まったくの未知数です。いかにレベルの高い演技をこなせるかがカギになりますね」
高橋の動向次第では、人気選手3人がそろって出場する可能性もある。
「意思を明確にしていなかった羽生結弦選手が、先日のオータムクラシックで出場への意欲を示しました。宇野昌磨選手も次のオリンピックを目指すのは確実ですからね」(前出・スポーツ紙記者)
3大スターが集結すれば、フィギュアを見る楽しみがもっと増えそう!