AFX通信によると、中国人民銀行（中銀）の周小川・総裁は13日、上海で開催された同行の総会に出席した際、記者団に対して、民間銀行との通貨スワップを拡大させるかどうか質問され、「一つの選択し」と述べ、検討していることを明らかにした。同総裁は、これまでの実績などの詳細は明らかにしなかったが、少なくとも2本の取引が行われたとみられている。

　　市場筋によると、同行は昨年11月25日、金利の安定と元高圧力緩和の狙いから、4大国有銀行を含む10行前後の金融機関に対して、期間12カ月、1ドル＝7.85元で、ドルと人民元の為替スワップ取引を行った。さらにその後、28億ドル規模のスワップが一部金融機関との間で行われた見込みという。　【了】