AFX通信によると、米商務省が10日発表した12月の貿易赤字は、前月比1.5％増の657億ドルと、市場予想の646億ドルを上回った。2005年通年では、7258億ドルと対GDP（国内総生産）の5.8％となり、2004年の6176億ドル、対GDP比5.3％から上昇した。また、11月分の赤字は速報値の642億ドルから647億ドルへ修正された。
　　
　　12月分は輸出が前年同期比2.1％増の1115億ドルと昨年4月以来の増加、輸入は1.9％増の1772億ドル。石油の赤字額は5.1％減少の218億ドルと減少したが、財輸入は同2.1％増の1496億ドルと過去最大となった。石油価格はバレル当たり15.50ドルと前月の16.40ドルから下落し、昨年7月以来の低水準となった。原油輸入量も3億1150万バレルと前月の3億1440万バレルから減少した。

　　対中赤字は前月の1417億ドルから1630億ドルへ拡大した。2005年通年では2016億3000万ドルと、前年の1619億4000万ドルへ拡大した。そのほか、カナダやメキシコ、日本、欧州、中南米、OPEC（石油輸出国機構）の主要貿易赤字国に対しても赤字額を拡大した。　【了】