日本国内、アジア太平洋地域に就航するLCCジェットスター。国内線は全24路線を運航中で、東京(成田)からは国内LCC最多の国内14路線を運航しており、いつでも低価格で気軽に利用することができます。

そんなジェットスターが、2019年8月1日から、東京(成田)〜山形(庄内)の運航をスタート、山形県の庄内空港と成田国際空港を結ぶ初の定期便の運航を開始します。

今回はそんなジェットスター庄内便でアクセスできる山形県の酒田市を中心としたオススメの観光スポットの魅力をご紹介しましょう。

・その1 日本三大つるし飾り!湊町酒田の傘福「山王くらぶ」

「山王くらぶ」は港都酒田を代表する料亭で、現在は国の登録有形文化財となっており、料亭文化や酒田の歴史などを現在の我々に伝えてくれる観光スポット。

中でもオススメなのが2階の「傘福の間」。

こちらには、日本三大吊るし飾りのひとつ「酒田傘福」が常設してあり、色とりどりに吊るし飾られる傘福の光景は圧巻です。

「傘福」とは、江戸時代から酒田に伝わるつるし飾りのひとつ。女性たちが一針一針心を込めて子孫繁栄や無病息災、家族の幸せを願い細工物を傘に吊るし、地元の神社仏閣に奉納した風習があったそうです。

静岡県稲取の「雛のつるし飾り」、福岡県柳川の「さげもん」とならび、日本三大つるし飾りの1つ「酒田傘福」は、こちらでしか味わえない圧巻の情景に違いありません。

施設 山王くらぶ
住所 山形県酒田市日吉町二丁目2-25
営業時間 9:00〜17:00
定休日 3月〜11月 無休 12月〜2月 毎週火曜 年末年始
公式ホームページ http://sannou.matizukuri.info/

・その2 米どころ庄内地方のシンボル「山居倉庫(さんきょそうこ)」

山形県庄内地方といえば、日本有数の米どころ。

山形県の北西部に位置している庄内地方は、東は出羽山地、南は朝日山地、北は鳥海山、そして西は日本海に面しているため、山と海に囲まれた広大な平野が広がっています。

そして山形県を縦断し日本海に注ぐ最上川、出羽山地を源とする赤川、鳥海山系を源とする日向川や月光川など、多くの川が山からの恵みをもたらす肥沃な大地となっており、日本有数の穀倉地帯としても有名です。

そんな米どころ庄内のシンボルが「山居倉庫(さんきょそうこ)」なのです。明治時代の1893年にお米の保存と集積を目的に建てられた倉庫で、現在でも農業倉庫として使われています。

設立当時は二重屋根やケヤキ並木、天窓や換気窓の配置など、様々な工夫によってお米の管理がなされていました。

二重屋根は、土蔵と屋根の間に空間を作って風通しをよくし、積み重ねた俵の熱の放散と、屋根からの伝導熱を防ぐ役割を果たしていました。

また、ケヤキ並木は、日本海からの強い西風と夏の直射日光をさえぎり、倉庫内の温度を一定に保つ目的で植えられたもの。

現在では見事なケヤキの巨木となって、倉庫の屋根を覆っています。

倉庫のうち1棟は、庄内米の歴史を紹介している「庄内米歴史博物館」として、そして2棟は観光物産館「酒田夢の倶楽(さかたゆめのくら)」として公開されていますので、お土産や山形米「つや姫」を練りこんだソフトクリームなどを楽しむことができます。

施設 山居倉庫
住所 山形県酒田市山居町1-1-20
営業時間 開館時間 9:00〜18:00 ※12〜2月の閉館時間17:00
定休日 酒田夢の倶楽 1月1日
公式ホームページ https://sakata-kankou.com/spot/30159

・その3 船上からの景色を楽しむ「最上峡芭蕉ライン舟下り」

山形県を南北に縦断し日本海に注ぐ最上川は、山形県が誇る日本三大急流の一つです。

最上川は古くから舟運が行われ重要な交通路として山形全体の文化や風土を生み出してきました。

また、その風光明媚な姿は、松尾芭蕉をはじめ正岡子規、斎藤茂吉ら数多くの文人にも詠われるほど、歴史的かつ文化の香り高い川です。

そんな最上川の季節折々の情景を眺めながら歴史や文化の香りを感じられるのが、この観光舟下りです。

約1時間の船旅では、山形グルメを楽しんだり、船下りの名物である船頭のユニークなトークや舟唄を楽しむことができます。

名前 最上峡芭蕉ライン観光株式会社
住所 山形県最上郡戸沢村大字古口86-1
公式ホームページ http://www.blf.co.jp/

山形県酒田市には、酒田市ならではの歴史が育んできた素晴らしい観光スポットがまだまだたくさんあります。

少しお休みの時間が取れたのなら、普段はアクセスしないような場所に旅に出てみる、そんな気ままな旅を楽しんでみてはいかがでしょうか?

そこにはきっと、その土地ならではの香りや風が存在していて、きっと新しくきた旅人を優しく包んでくれるに違いありません。

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