ワンボックスは四角い形状をした車両のこと

 クルマの形状を表す言葉は数多く存在する、セダン、クーペ、ハッチバックなど、その呼び名を聞けばだいたいのシルエットは想像できるのではないだろうか?

 そんな形状を表す言葉のなかで1BOX(ワンボックス)というものがあるのはご存じの人も多いだろう。トヨタ・ハイエースや、日産キャラバンのようにほぼ四角い形状をした車両のことを指しており、“ひとつの箱”という呼称にピッタリのスタイルをしている。

 しかし、じつは1BOXだけでなく、2BOXや3BOXといった呼び名があることをご存知だろうか。今回はあまり一般的ではない2BOXと3BOXについて解説していきたい。

トヨタ86&スバルBRZは3BOX!

 ここでいうBOX、つまり箱は車体の形状を表しており、1BOXであれば大きなひとつの箱の中にエンジンや居住スペース、荷室などがすべて入っていることを指す。一方2BOXというのは、エンジンルームがフロントにあり、居住スペースと荷室が別に存在するため、箱が2つあって2BOXというわけ。これは居住スペースと荷室スペースが同じ空間の中に存在するハッチバック車などが該当する。

 ここまでくればもうお分かりだと思うが、3BOXとは、エンジンルームと居住スペース、そして独立したトランクスペースという3つの箱を持つボディ形状、つまりセダンのことだ。ちなみにこの定義にはドアの枚数は影響しないため、独立したトランクを持つトヨタ86/スバルBRZなども3BOXということになる。

 また、今ではほとんど全滅してしまったが「2BOXセダン」というものも存在していた。これは、見た目は2BOXだが、ハッチバックタイプのリヤゲートではなく、独立したトランクスペースを持つ車種のこと。古くはクラシックミニや、初代ホンダ・シビック(途中からハッチバックタイプも追加)、最近では2代目のホンダ・トゥデイの前期型が独立したトランクスペースを持つ2BOXセダンであった。

 最近では2BOX、3BOXという言葉は聞かれなくなりつつあるが、話のタネに覚えて置いていただければ幸いである。

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