夏の甲子園2019・12日目の結果

写真拡大

◆ 令和最初の夏、4強が出揃う

 6日(火)に開幕した「第101回全国高等学校野球選手権大会」は大会12日目。18日は準々決勝の4試合が行われ、明石商(兵庫)・中京学院大中京(岐阜)・星稜(石川)・履正社(大阪)の4チームが準々決勝進出を果たした。

 第1試合は明石商が接戦を制す。初回・2回と立て続けに3点を挙げて主導権を握ったものの、3回以降はホームが遠く。逆に八戸学院光星の反撃を受け、ついに6回に試合を振り出しに戻されてしまう。それでも8回、安打と四球の走者を犠打で進めてチャンスを作ると、つづく3番・重宮涼はスクイズを試みたがバットに当てることができず空振り。三塁走者が刺され、二死三塁となってしまう。それでも、2ボール・2ストライクからの5球目、低めに投じられた変化球が暴投になって三塁走者が生還。バッテリーエラーで1点を勝ち越すことに成功した。投げては7回のピンチから登場した2年生エース・ 中森俊介が相手の反撃を封じ込め、明石商が3試合連続で1点差勝ち。春夏連続となる準決勝進出を果たした。

 第2試合は中京学院大中京が逆転勝ちで春夏通じて初めての4強入り。初回にいきなり3ランを浴びて追いかける展開となるも、7回に井上槙士と申原愛斗が適時打を放って1点差。8回には3つの四球で得た満塁のチャンスで、7番・元謙太がレフトスタンドへ値千金の一発。満塁本塁打で一気に試合をひっくり返した。投げても元が5回から7回二死まで力投を見せて反撃ムードを呼び込むと、逆転打を放った直後の8回から再びマウンドに戻って残る2イニングを1安打で無失点。2年生の投打に渡る大活躍で、中京学院大中京が令和元年に新たな歴史の扉を開いた。

 第3試合は星稜が4本塁打・22安打で17点を奪って圧勝。2回に今井秀輔の満塁弾などで一挙5点をあげると、3回にも今井の2点適時二塁打などで3点。今井は7回にも適時三塁打を放ち、3安打・7打点の大暴れを見せる。投げては前日165球の熱投を見せたエース・奥川恭伸に代わって先発した2年生の荻原吟哉が7回1失点の好投。8回からは左腕の寺沢孝多が2イニングをゼロで抑え、24年ぶりとなる準決勝進出を決めた。

 そして、ベスト4最後のイスをかけた第4試合は履正社が逆転勝ち。先発の清水大成が初回に3ランを浴びて先手を奪われたものの、打線が初回・2回と慌てず1点ずつ返していくと、5回に内倉一冴の適時打で追いつき、さらに西川黎の犠飛で逆転に成功。6回には主砲・井上広大が二死満塁から走者全員を還す適時二塁打を放って突き放した。先発・清水も先制パンチで目を覚ましたかのように2回以降は安定した投球を見せ、関東一に反撃を許さず。9回最後まで一人で投げ切って3失点の完投勝利。投打が噛み合った履正社は意外なことに?夏は初めての準決勝進出となった。

▼ 第101回全国高等学校野球選手権大会・準決勝の日程

・8月20日(火)

第1試合:履正社(大阪) − 明石商(兵庫)

第2試合:中京学院大中京(岐阜) − 星稜(石川)

◆ 第101回全国高等学校野球選手権大会・12日目結果

【第1試合】

▼ 明石商(兵庫) 7 − 6 八戸学院光星(青森)

明|330 000 010|7

八|102 021 000|6

<継投>

明:杉戸(4.0回)、溝尾(2.2回)、中森(2.1回)

八:下山(3回)、横山(3.2回)、山田(2.1回)

<本塁打>

明:安藤(2回・3ラン)

八:なし

【第2試合】

▼ 中京学院大中京(岐阜) 6 − 3 作新学院(栃木)

作|300 000 000|3

中|000 000 24X|6

<継投>

作:林(7.0回)、三宅(0.0回)、坂主(1回)

中:不後(4回)、元(2.2回)、赤塚(0.1回)、元(2回)

<本塁打>

作:石井(1回・3ラン)

中:元(8回・満塁)

【第3試合】

▼ 星稜(石川) 17 − 1 仙台育英(宮城)

星|053 000 144|17

仙|000 100 000|1

<継投>

星:荻原(7回)、寺沢(2回)

仙:伊藤(1.1回)、大栄(5.2回)、笹倉(0.0回)、鈴木(2回)

<本塁打>

星:今井(2回・満塁)、内山(8回・ソロ)、内山(9回・ソロ)、大高(9回・ソロ)

仙:小濃(4回・ソロ)

【第4試合】

▼ 履正社(大阪) 7 − 3 関東一(東東京)

関|300 000 000|3

履|110 023 00X|7

<継投>

関:谷(4.1回)、土谷(2.2回)、市川(1回)

履:清水(9回)

<本塁打>

関:平泉(1回・3ラン)

履:なし