ヴィッセル神戸のFWビジャ【写真:Noriko NAGANO】

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湘南に4-1大勝 リーグ戦では約2カ月ぶりの白星、吉田体制で初勝利

 ヴィッセル神戸は26日、J1リーグ第13節で本拠地ノエビアスタジアム神戸に湘南ベルマーレを迎えたなか、FWウェリントンの2得点1アシストの活躍、元スペイン代表FWダビド・ビジャのリーグ戦3試合ぶりのゴールも決まって4-1と快勝。

 リーグ戦での連敗を「7」、公式戦での連敗を「9」でストップ。4月17日の監督交代後、吉田孝行体制での初白星となり、公式戦10試合ぶりの勝利となった。

 長いトンネルから抜け出せない神戸は、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが2試合連続のメンバー外となった一方、元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキはリーグ戦5試合ぶりにベンチ入り。ビジャは5試合連続のスタメン出場を果たした。

 試合はお互いにビッグチャンスを迎えずに時計の針が進むと、前半22分に湘南FW山粼凌吾が巧みなヘディングシュートでゴールネットを揺らすが、これはオフサイドの判定でゴールならず。さらに同30分には、右サイドからのクロスをFW野田隆之介が胸トラップからボレーシュートを放つも、これはゴール右へわずかに外れた。

 思うように攻撃の形を作れない神戸は、前線のビジャを中心に切り崩しにかかるものの決定機を作ることはできず、0-0のままゲームを折り返した。

 後半開始と同時に吉田監督は、MFセルジ・サンペールを下げてMF安井拓也を投入。すると同9分、待望の先制点が生まれる。右サイドを抜けたDF西大伍のクロスを、FWウェリントンが右足アウトサイドで合わせる技ありボレー弾で1-0とした。

 同14分にFKから湘南のMF杉岡大暉にポスト直撃のシュートを放たれ肝を冷やした神戸だが、先制点でリズムに乗り攻撃の形が生まれていく。そして同28分、ウェリントンの巧みなバックヒールパスから、MF三田啓貴がダイレクトで左足を振り抜き2-0。さらに2分後には、ビジャが左サイドを抜け出すと、相手の間合いを外して右足を一閃。華麗なコントロールショットがゴール右隅に吸い込まれ、リーグ戦3試合ぶりの今季5ゴール目をマークした。

 その後、同33分にビジャに代えてポドルスキを投入。5試合ぶりの出場となり、果敢にゴールを狙いにいったなか、同41分にポドルスキのクロスをウェリントンが頭で合わせてこの日2点目。その後、湘南のFW指宿洋史に1点を返されたものの、これまでの鬱憤を晴らすような4ゴールで、神戸にとってはリーグ第5節のガンバ大阪戦(4-3)以来、8試合ぶりの勝利。約2カ月にも及んだ連敗のトンネルを抜け出した。(Football ZONE web編集部)