どいつもこいつもヘビー級のこのご時世に貴重な存在! 「軽さが命」のスポーツモデル4選
なんと500kgを切る究極のライトウェイトスポーツも存在
最近の自動車は先進安全装備など過去の車両には備わらなかった装備が標準で搭載されるようになり、衝突安全の兼ね合いからも車両重量は増加の一途をたどっている。とはいえ、車両重量は軽い方が運動性能的にも燃費性能的にも有利ということは変わらない。そこで今回は現在新車で購入することができる軽量なスポーツモデルをご紹介しよう。
1)スズキ・アルトワークス
2015年におよそ15年ぶりに復活したスズキ・アルトワークス。それまでのフルタイム4WDを中心としたラインアップから2WDのFFがメインとなっているが、先代のRS/Z 4WD比で70kg、2WD同士で比較しても20kgも軽量な670kgという軽量ボディを実現している。
これはスズキが新たに開発した新プラットフォームの「ハーテクト」が効いており、ベースとなったアルトに関しては610kg、マイルドハイブリッドに両側スライドドアを備えたスペーシアですら850kgと軽量となっている。
2)ケータハム・セブン160
スズキ製の660ccターボであるK6A型エンジンを搭載し、タイヤとフェンダーを細身にして全幅を軽自動車サイズに納め、軽自動車登録が可能となったケータハム・セブンがこの160だ。車名の160とは、1トン当たりの出力を表しており、490kgのボディに80馬力のエンジンを搭載していることに由来する。
もともと簡素なフレームに外板パネルを装着したキットカー(自宅で組み立てるタイプの自動車)であり、快適装備の類はほとんど装備されていないので、ここまでの軽量ボディが実現できているのだ。
登録車のスポーツモデルなのに1トン切り!
3)マツダ・ロードスター
さすがにセブンのような屋根もエアコンもないクルマちょっと……という人にはマツダ・ロードスターという選択肢がある。ベーシックなSグレードは990kgと1トンを切る軽量っぷりなのだ。さすがに490kgを見た後では重く見えるかもしれないが、エアコンもソフトトップも標準装備で150万円近く安いのだから魅力的だろう。
またスポーツモデルにも関わらず、高速道路を流して走ればリッター20kmも夢ではない燃費性能も隠れた魅力。この辺りにも軽量であることのメリットを見ることができるのだ。
4)スズキ・スイフトスポーツ
近年のスズキ車の軽量っぷりは冒頭で紹介したアルトワークスでお話したとおりだが、それは軽自動車だけではなく、普通車も同様。コンパクトカーであるスイフトのベースグレードは840kgと、同クラスの他車に比べても非常に軽量に仕上がっている。
そんなスイフトをベースに140馬力を発生する1.4リッターターボを搭載したスイフトスポーツは軽量スポーツモデルの最右翼と言える。ボディが軽量であれば燃費も良いし、タイヤへの負担も少なくて済むため、走り込みたいユーザーには打ってつけといえるだろう。