ベトナム・ハノイでの首脳会談1日目に臨んだ金正恩氏とトランプ氏(2019年2月28日付朝鮮中央通信)

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北朝鮮の対外宣伝ウェブサイトである「ウリミンジョクキリ(わが民族同士)」「チョソネオヌル(朝鮮の今日)」「メアリ(こだま)」は12日以降、同国が「完全な非核化」に向かう路線を堅持するとする論評を相次いで掲載している。

同国のメディアがこうした内容を発信するのは、ハノイでの米朝首脳会談が決裂して以降、初めて。13日に掲載された「メアリ」の論評は、非核化は「朝米二国間の信頼醸成と段階的解決」が原則であると強調。

また、「米当局者は、政治的な反対派の不当で破廉恥な主張に振り回されるのではなく、定見と胆力を持って朝米関係の新しい歴史を開拓し、世界の平和と安全を願う人類の期待に応える道に進むべき」と指摘。米国内の対北強硬派をけん制しつつ、対話を主導してきたトランプ政権に歩み寄りを求めた。