川島高校(徳島)「夏優勝を目指し県下一番の取り組みを目指す!」
■秋季徳島大会を制した川島高校
徳島県吉野川市に所在する川島は明治13年に徳島県川島中学校として設立告示された。その後、昭和24年に校と学校再編成により徳島県川島高等学校として発足した。「とくしまの教育力を結集し、未来を創造する、たくましい人づくり」という徳島県の教育の基本目標のもと川島では「高き理想に生き未来を創造する人間の育成を図るために、学力と個性を伸ばし豊かな心と国際性を育てる中高一貫教育の充実と発展に努める。」を基本目標に掲げている。今回はそんな川島の冬を追った。
■川島野球部の紹介
川島の野球部は1年生5名、2年生12名と計17名で活動しており、サッカー部やソフトボール部と共有のグランドのため、平日は全面の利用が厳しく雨天練習場や体育館、駐輪場をうまく活用しながら日々活動している。
今年のチームの売りは守備である。それには自信があるというチームワークの良さも大きく影響しているのだろう。また何といっても部員全員が地元出身の選手で活動している点も魅力の一つだ。チームの目標は徳島県出身の選手のみで全国制覇を成し遂げることである。
冬の練習の名物は「秒切りダッシュ」。これは100メートルを決められた秒数内で走るメニューだ。これをおよそ10本繰り返し行う。さらにグランドを大きく使ったスーパーサーキット。1周する間に体幹トレーニングや筋力トレーニングが数多く設定されており、これを3周行う。この冬が最後の冬となる2年生たちは後悔することの無いよう体幹、筋力トレーニングやランニングメニューに全力で取り組み高校生活のすべてを野球に捧げると意気込んでいる。そして目標の全国制覇を目指し甲子園行きを掴みにいく。
■新チームがスタートしてから、最も印象に残っていることは?
新チームになり秋は四国大会出場を目標に秋季大会優勝を目指してスタートした。そして迎えた秋季大会決勝戦。序盤に5点を奪い優位に試合を進めたがそれまで3試合完投というピッチングを見せたエース・細谷が終盤につかまり4失点。しかし、そこから粘りの投球で7対4で勝利を収めた。見事に秋季大会では目標の秋季大会優勝を勝ち取った。これが主将の森本迅選手が語る最も印象に残った試合だ。
しかし、何もかもがうまくいっていたわけではない。試練は新チーム発足後すぐに訪れた。新チームとして初の公式戦のことである。新人地区予選西部ブロック1回戦。相手は同じ地区の阿波高校に完敗したのである。この敗戦をきっかけに川島ナインは変わった。チーム全体の意識、練習などの雰囲気が一変し秋季大会の優勝へとつながったのだ。
■川島の注目選手は?
川島高校の注目選手を紹介する。まずは、エースの細谷 海斗選手。一番の武器は制球力。ストレート、スライダー、スプリットをコースに投げ分け秋季大会でも結果を残した。バッテリーを組む浪越勇人選手は相手を観察し常に冷静なリードでチームに貢献する。
野手ではチーム1の好守を見せ、バントの技術も高い坂本健伸選手、50メートルを5秒台で走り内野安打を量産する蛇目涼介選手らがチャンスメイクをし、チャンスに強い蔵山駿選手、1年生ながらパワーはチームトップクラスの藤田涼仁選手が返すというパターンが確立されており、春以降にも注目が集まる。
明るい選手とチームワークの良さでは負けない素振りに励む選手たちここからは、川島高校の細谷 海斗副主将、蔵山駿選手にお話を伺いました。
Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください
細谷: 打撃力の低さとピンチの場面での集中力です。 蔵山: 打力と走力です。
Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください
細谷:まず第一にケガをしない体を作ること。そして下半身の筋力強化です。また、瞬発力を鍛えることでフィールディングの向上にもつながると思います。 蔵山:体力をアップさせることが一番です。また、体重の増加や筋力アップによってスイングスピードを上げたいです。
Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?
細谷:投球を見てもらいたいです。 蔵山:勝負強い打撃をアピールしていきたいです。
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
細谷:チームワークの良さです! 蔵山:ムードメーカーが多く明るいところと意識の高さです。
Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
細谷:球速は140キロを目標に打者が当てられないような変化球も身に着けたいです。 蔵山:一発を量産できるスイングを身に着けます!
細谷選手、蔵山選手ありがとうございました!
県下一番の取り組みで再び優勝を狙う!山根浩明監督と川島ナイン山根浩明監督にもお話を伺わせていただきました!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。
旧チームよりレギュラーが半分残り四国大会を目標にスタートしましたが、新人戦では散々だったのでそこから厳しい夏休みを乗り越え、よく秋は優勝してくれたと思います。目標はやはり甲子園。夏にもう一度優勝できるように県下で一番の取り組みを目指していきたいです。また、寮がなく全員が地元の選手なので、オフシーズンは地域の人と防災訓練をしたり地元から応援されるチームを目指しています。
Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!
「文武両道」「人間的成長」「愛される集団」 常に試されていると思って県下一の取り組みを目指そう!
山根監督、川島高校野球部の皆様ありがとうございました!
今年も大好評!【冬が僕らを強くする 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!