昨季限りで下部組織から22年間過ごしたバルセロナを退団したイニエスタ【写真:Getty Images】

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大多数が「戻ってきてほしい」と回答、絶大なる人気を証明

 ヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタは、Jリーグでの1年目を終えて今は長年過ごした地バルセロナで束の間のオフを過ごしている。

 現地時間22日に行われたバルセロナの試合を観戦するなど古巣への愛情は今もひとしおのようだが、それはファンも同じようで、贔屓紙のアンケートで“指導者として戻ってほしい”との声が8割を超えたという。

 イニエスタはリーガ・エスパニョーラ第17節セルタ戦を観戦。かつて鮮やかなゲームメークを見せたカンプ・ノウの席に座り、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシらのプレーを楽しげに見ていた。バルセロナを基幹とする「ムンド・デポルティーボ」紙の取材に応じたイニエスタは、日本サッカーのレベルを認め、来季から神戸に加入する元スペイン代表FWダビド・ビジャについても言及するなど大いに語っていて、今もなお地元での人気は絶大で、数字の取れる選手であることを示している。

 同紙のインタビューでイニエスタが、“いつの日かバルサで指導をしたいか”という質問を否定しなかったことを受けて、「イニエスタに指導者として戻ってきてほしいか」というアンケートを実施した。結果は総投票数の81.22%が「戻ってきてほしい」を選んだとのことで、バルセロナを離れた今でも愛される存在であることが明確になっている。

 なお、イニエスタはセルタ戦後にドレッシングルームで選手や監督、チームスタッフと久々のあいさつを交わし、バルサのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長と2ショット写真を撮影した。その際には、自らが現在着用しているヴィッセル神戸の「8番」のユニフォームに、バルトメウ会長の名前を入れてプレゼントしている。

 バルサと神戸の結びつきが強まるなか、2019年もイニエスタのピッチ内外での“リンクマン”ぶりは必見に違いない。(Football ZONE web編集部)