27日放送、MBS「せやねん!」に、プロ野球解説者の藪恵壹氏が出演。古巣・阪神タイガースのドラフトに言及した。

25日のドラフト会議で、阪神はまず大阪桐蔭高校の藤原恭大を指名。だが、抽選で千葉ロッテマリーンズに交渉権を引き当てられる。外れ1位では立命館大学の辰巳涼介を指名したが、再び抽選で東北楽天ゴールデンイーグルスに交渉権を持っていかれた。

外れ外れ1位で阪神が指名したのは、大阪ガスの近本光司。東京でドラフト会議を取材した藪氏は、すぐに西宮へと向かい、阪神の矢野燿大新監督よりも早く近本に“あいさつ”した。

元阪神の赤星憲広氏が目標といい、新人王と盗塁王を目指すと意気込む近本に、藪氏は「キャンプ・オープン戦は8割くらいでちょうどいい」とコメント。「心の余裕」を持つことが大切と助言する。

また、藪氏は「オープン戦はあまり打てなくてもいい。足だけ見せておいたら、絶対使おうという気になるので。あとは守備の練習。これはしっかりやっておいたほうが良い」とアドバイスした。

インタビューをして「すごく頭の良い選手」と印象を語った藪氏は、赤星氏の1年目の盗塁記録を塗り替えることも可能とコメント。「期待していいと思います」と、近本に太鼓判を押している。

一方で、阪神のドラフト全体としては、「個人的な意見としては、40点くらいのドラフト」と、厳しい評価を下す。そのうえで、「5年後、10年後になった時に、40点のドラフトの選手が100点、200点になって、タイガースを支えてくれるというくらい頑張ってくれることを願っている」と続けた。