8回途中に登板したドジャース・前田健太【写真:Getty Images】

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打者1人を抑えてPOは3戦連続無失点、ドジャース逆転勝利で1勝1敗のタイに

■ドジャース 4-3 ブルワーズ(日本時間14日・ミルウォーキー)

 ドジャースの前田健太投手は13日(日本時間14日)、ナ・リーグ優勝決定シリーズの第2戦に7番手で登板し、打者1人を抑えて1点のリードを死守。4-3での勝利に大きく貢献し、今ポストシーズン初ホールドを挙げた。経験豊富な左打者グランダーソンに大飛球を浴び「ヒヤッとした」が、フェンス手前でプイグが捕球。これで今プレーオフは3試合連続無失点とした。ドジャースは1勝1敗のタイとして、15日(同16日)の第3戦から本拠地ドジャースタジアムに戻る。

 6回までに3点のリードを許したドジャースだが、7回に2点を返すと、8回にはターナーが試合をひっくり返す2ラン。逆転弾に敵地ミラー・パークは静寂に包まれた。

 ドジャースはその裏、1死から左腕ファーガソンを投入するも、四球と内野ゴロで2死一塁に。ロバーツ監督がここで前田をマウンドに送ると、ブルワーズはクラッツの代打にベテランの左打者グランダーソンを起用した。

 前田は3球連続ボールから直球でストライクを取り、5球目は93マイル(約150キロ)の直球。グランダーソンが捉えた打球はライトへの大飛球となったが、フェンス手前で右翼プイグがキャッチした。大歓声に包まれたミラー・パークは、一瞬でため息に。前田は1点のリードを死守し、ドジャースは9回を守護神ジャンセンが抑えて逆転勝利を飾った。

 試合後、前田はグランダーソンに打たれた大飛球について「一瞬『やばいな』というのと、打球音がそんなにいい音じゃなかったので『いかないかな』っていう気持ちと『行くな』っていう気持ちと。プイグの動きが捕れそうな動きだったのでちょっと安心しましたけど、打たれた瞬間はちょっとヒヤッとはしました。(プイグが)落下地点に入った時点で安心しました。」と苦笑。ヒヤリとはしたが、結果がすべてのプレーオフで今季も3試合連続無失点と役割を果たしている。

 1勝1敗のタイに戻し「良い勝ちなんじゃないかなと思います」と振り返った前田。「今日勝つと負けるでは全然違うと思いますし、地元に帰れるので、そういう意味では勝てたのはすごく大きいですし、ホームで何とか3つ勝てるように頑張りたいと思います」と誓った。2年連続ワールドシリーズ進出へ、貴重な白星をつかんだ。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)