李首相(資料写真)=(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の「ハングルの日」記念式典が9日、ソウル・光化門広場で開かれ、李洛淵(イ・ナクヨン)首相は祝辞で、「2005年に盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権は北と共に『キョレマル(民族語)大辞典』の共同編さんを始めたが、南北関係の起伏が悪い影響を及ぼした。今、文在寅(ムン・ジェイン)政権は共同編さんを再び始めることにした」と述べた。

 

 李氏は「世宗大王がハングルをつくった時、わが民族は一つだった。だが、日帝(日本)による侵略と世界の冷戦は民族を真っ二つにした。70年の祖国分断は言葉の意味と使い方も隔てた」と残念がりながら、共同編さんの背景を説明した。

 一方、自らの言葉と文字の両方を持つ民族は多くなく、誰がいつ、なぜ、どのようにつくったかがはっきりしているのはハングルがほぼ唯一と紹介。その上で、「今やハングルはわれわれだけの文字でない。ハングルを教える世宗学堂が57カ国・地域の174カ所に増えた」と述べた。

 世界で活躍する韓国の人気グループ、防弾少年団(BTS)にも言及し、「世界の若者は防弾少年団の歌詞をハングルで書き取る」とした。同グループは韓流だけでなくハングルの普及にも寄与していると評価される。李氏は、政府が前日の閣議で防弾少年団への文化勲章授与を決定したと伝えた。