体操・宮川紗江が、自身への暴力行為で日本体操協会から無期限登録抹消の処分を受けた速見佑斗コーチの処分軽減を求める一方、同協会や塚原千恵子・女子強化本部長から受けたとされるパワハラを告発。塚原夫妻は謝罪文を発表し彼女との対立姿勢を詫びるも、パワハラの有無については第三者委員会の調査を待つとした。

すると3日、日本テレビ「NEWS ZERO」では「元体操選手が"勧誘"証言『うちに来ないと五輪に出られないよと・・・』」と題し、元朝日生命体操クラブに所属したという女性のインタビューを放送した。

顔は出さず、音声も変えて証言した元選手は「紗江を頑張って戻す。また佑斗先生と体操をできるようにしてあげなきゃいけない。だから私は(取材に)協力する」と切り出すと、自身も経験したという宮川に似た出来事を明かした。

「千恵子先生が権力を持っているので誰も逆らえない状態」と語ると、「私も多分似たような感じで『今までやってきたコーチとやってきたのは間違ってる』、『私の言うことを聞いとけば大丈夫』みたいに言われて涙を流した覚えがあります」という。

また、パワハラを伴う引き抜きなどの疑惑については、朝日生命のコーチから「朝日生命に入ればなお、朝日の看板を背負ってもっと違う試合に出れるよとかって(言われた)」と語った元選手は、「体育館が使えなくなってしまうとか。うちに来ないとオリンピックに出れないよとか(言われた)」と明かした上で、「遠回しに勧誘している」と所感を述べた。