井上尚弥【写真:Getty Images】

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10月7日に1回戦決定、英誌も恐怖「戦いたがる人間はほとんどいない」

 ボクシングWBAバンタム級王者・井上尚弥(大橋)が出場するワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)1回戦が10月7日の横浜アリーナに決まった。バンタム級最強決定トーナメントの初戦で対峙するのは、元WBA世界スーパー王者のフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)だが、英メディアは「The Monster」の規格外の強さについて、「彼と戦いたがる人間はほとんどいない」と高く評価している。

 日本人史上最速の3階級王者の井上は、34歳のベテラン・パヤノと日本で対戦することが決まった。

「The Monsterの異名で知られるナオヤ・イノウエと対戦することよりも恐ろしい唯一のものは、彼の母国で対戦することだ」

 英ボクシング専門誌「ボクシングニュース」電子版は、井上戦を迎える対戦相手の心境をこう表現している。16戦全勝の男の母国で対戦することは最悪の恐怖だというのだ。

「ここまでは、母国で対戦相手をノックアウトすることはナオヤにとってお決まりの楽しみになっている」と紹介。井上はキャリアの16戦のうち、15戦を国内で戦っていることも伝えている。

バンタム級ではわずか1戦も堂々の本命視

 バンタム級ではわずか1試合しか戦っていない井上だが、今大会の優勝候補本命だという。

「25歳のイノウエはWBSSで第2シードで、モハメド・アリ杯を掲げる序盤の本命となっている」

 スーパーフライ級からの転級初戦でWBA世界バンタム級正規王者ジェイミー・マクドネル(英国)を1ラウンドで圧倒した。マクドネル戦で見せつけた圧倒的な強さから、記事では「ヘッドとボディの恐怖のパンチャーという評価を急速に勝ち取った」と称賛している。

「これらの理由で、彼と戦いたがる人間はほとんどいない。日本で戦おうとする人間はもっと少ないのだ」と伝えている。スーパーフライ級時代は統一戦を熱望しながらも、対戦相手に逃げられビッグマッチは実現しなった。今回のWBSSは参加する以上は逃げられない。待ちに待った頂上決戦の舞台で、井上はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。世界が注目している。(THE ANSWER編集部)