代打出場で豪快な一発を放ったエンゼルス・大谷翔平【写真:AP】

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なぜ代打でも結果を残せるのか、ソーシア監督「彼は投手を研究している」

 エンゼルスは20日(日本時間21日)は試合がなく、移動日となった。大谷翔平投手はアリゾナ州テンピの球団施設で実戦形式の投球練習を行い、投手としての復帰へまた1本前進。二刀流復活は確実に近づいている。

 まだマウンドに上がれない中、19日(同20日)まで行われたレンジャーズとの4連戦では、強烈な一発であらためて打者としての能力の高さを見せつけた。18日(同19日)の試合で代打として登場し、バックスクリーンに運ぶ豪快な13号3ランをマーク。MLB公式サイトはこの試合について「オオタニの才能で新たな引き出し:ピンチヒッター」と報じていた。

 大谷のメジャーでの代打成績は目覚ましい。17回打席に立ち、14打数5安打の打率.357、3四球、4打点。代打で2本塁打を記録したが、これは2011年のラッセル・ブラニャン以来の球団記録となっている。ソーシア監督は代打・大谷の躍動の理由について、こう語ったという。

「ショウヘイは私が見てきたどの選手よりも準備ができている。彼は投手を研究している」

 現役時代に捕手としてドジャースで12年間活躍し、監督としてはエンゼルスで19年目を迎えたソーシア監督。選手、監督としていずれもワールドシリーズを制覇した名将だが、大谷の事前準備は誰よりも周到だと語っている。

「代打というものは、先発出場して4回打席に立つこととは別物だ。違うダイナミックさを求められる。打つべきボールを見逃すということに関して、ミスの余地が少ない。彼は見事だ」

 投手、打者、そして、韋駄天を生かした走者としてもメジャーで高評価を受ける大谷。好球必打を貫き、ピンチヒッターとしても活躍を見せている。(Full-Count編集部)