【MLB】大谷の2発にエ軍監督も唖然「右のプルヒッターみたい」「呆気にとられた」
トラウト不在の中で打線を牽引、右中間への同点弾は「ここで見た中では最も飛んでいた」
エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)の敵地インディアンス戦で2打席連続本塁打を含む5打数4安打3打点3得点1盗塁と大暴れ。7-4での勝利、連敗脱出に大きく貢献した。米メディアによると、大谷を今季初めて「3番・DH」で起用したマイク・ソーシア監督は試合後に「これがオオタニの能力」と絶賛したという。
第1打席は初回1死一塁でクレビンジャーの96マイル(約154キロ)の速球をレフトスタンドに運ぶ先制2ラン。そして、1点ビハインドとなって迎えた3回1死走者なしでの第2打席では、フルカウントから94マイル(約151キロ)の速球を完璧に捉え、右中間スタンドへ突き刺す同点ソロ。どちらも周囲を唖然とさせるホームランだった。
この試合はさらに、同点の8回には左腕ペレスからレフト前ヒットを放ち、二盗を決めて、その後フレッチャーのタイムリーで生還。9回には右腕オテロから技ありのセンター前ヒットを放った。まさに「打者・大谷」の魅力が凝縮された試合となり、8回はエンゼルス打線もそれに引っ張られるように打線がつながって4点を奪った。
地元紙「オレンジ・カウンティ・レジスター」によると、右手首痛の主砲トラウトが2試合連続で欠場する中、大谷を3番で初めて起用したソーシア監督は「これがオオタニの能力。彼はあらゆる点においてダイナミックだ。素晴しい試合だった」と絶賛したという。
初回の先制弾は、平凡なレフトフライかと思われた打球がグングンと伸びてフェンスオーバーしたが、指揮官もこれには「あそこを越えるのはタフだ。右のプルヒッターのような打球だった」と脱帽。さらに、本人も「打った瞬間入ると思った」と振り返った2本目の飛距離443フィート(約135メートル)の特大弾については、ソーシア監督も「呆気にとられたよ。ここで見た中では最も飛んでいた」と唖然としていたという。
左腕に対しては、この日のペレスからのヒットを含めても54打数10安打の打率.185、0本塁打、2打点と数字が出ていないが、指揮官は記事の中で「適応するためには、メジャーの左腕がどのような投球をするのか見なければいけない。彼はすぐさま学習し、左腕からもっと打つようになるだろう」と話している。慣れさえすれば、これも“欠点“ではないという見方だ。
固め打ちで今季打率は.257から.272に一気に上昇。OPS(出塁率+長打率)も.823から.876になった。4日(同5日)の試合は、4月に本塁打を放っているクルーバーが先発予定。サイ・ヤング賞右腕を相手に今度はどんな打撃を見せてくるのか、注目が集まる。(Full-Count編集部)