今夏Jリーグに移籍したイニエスタ(ヴィッセル神戸)、トーレス(サガン鳥栖)【写真:Getty Images】

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オランダ1部ヘーレンフェーンMF小林祐希がツイッターで持論

 Jリーグは元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタ(ヴィッセル神戸)や同FWフェルナンド・トーレス(サガン鳥栖)と大物助っ人が加入し、ロシア・ワールドカップ後の戦いは世界から注目を集めている。

 外国籍選手枠に関しては規制緩和や撤廃に向けた動きがあるとされるなか、海外でプレーする日本代表戦士がリーグ全体のレベルアップを歓迎しつつ、「多くの日本人選手が職を失う可能性がある」と危機感をのぞかせた。

 イニエスタを獲得した神戸は、中断期間に2016年のJ1得点王であるブラジル人FWレアンドロ(→J2東京ヴェルディ)、韓国代表MFチョン・ウヨン(→アル・サッド)を放出した。Jリーグでは外国籍選手枠について、登録は1チーム最大5人、試合エントリーは3名まで(アジアサッカー連盟加盟国の国籍を有する選手は1人追加可)と定められており、すでに元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキ、ブラジル人FWウェリントン、タイ代表DFティーラトン、韓国代表GKキム・スンギュを抱えるなかでは、新外国人選手と契約するために枠の空きを作るしかなかった。

 こうした動きも手伝い、外国籍選手枠の規制撤廃や撤廃については議論がなされ、一部では早ければ来季から導入の可能性も報じられている。そんななか、オランダ1部ヘーレンフェーンに所属する日本代表MF小林祐希が公式ツイッターを更新し、自身の見解を述べた。

能力の高い外国籍選手の加入は「日本のレベルは上がるから良いこと」

 2016年にオランダへ渡り、“海外組”の一員となった小林は「外国人枠規制が緩和、もしくは撤廃になったら日本人選手と同じ給料で能力の高い選手たちが沢山Jリーグにやってきて日本のレベルは上がるから良いことですね」とリーグ全体のレベルアップのメリットに言及。一方で、その余波と言えるデメリットについても綴っている。

「それとは裏腹に多くの日本人選手が職を失う可能性がある」

 試合に出る外国籍選手の数が増えれば、当然ながら日本人選手の出場機会は減る。厳しい競争あってのプロの世界とはいえ、自国選手のプレーの場、成長の場が失われていくのは日本サッカー界の将来を考えても対策が必要な問題だろう。海外でプレーし、常に世界に目を向けてきた小林は、外国籍選手枠の規制緩和・撤廃に関して自らの意見を発信していた。(Football ZONE web編集部)