川島永嗣(写真:Getty Images)

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15日放送、フジテレビ「S-PARK」に、サッカー日本代表川島永嗣が出演。3大会に出場したワールドカップ(W杯)について語った。

ロシアW杯で2大会ぶりにベスト16進出を果たした日本代表。ベルギーとの決勝トーナメント1回戦では、一時2-0とリードして史上初の8強進出に迫った。

乾貴士のゴールが決まったとき、川島は「ベスト8の景色が見えたかな」と感じたそうだ。「本当に希望が見えたという瞬間」だったと振り返っている。

日本のMVPに川島が選んだのは、キャプテンを務めた長谷部誠。「監督と選手の間に入って、コミュニケーションがスムーズにいくように、いろいろな努力を陰でしていた」と明かした。

一方、影のMVPには岡崎慎司を選出。ケガの影響でギリギリの状態だったのをおくびにも出さず、「常に明るくムードメーカー」だったことを評価し、経験もある選手のそういった姿は「チームにとっての勇気」だったと話している。

通算3大会に出場したW杯の楽しさを問われると、川島は「最高の舞台で最高の選手たちと対戦できるのは選手冥利」とコメント。一方で、W杯の怖さについては、「4年間苦しんだり、努力したことが、結果が出ないときは一瞬で崩れてしまう」と述べた。

実際、GKは好セーブを繰り返しても点を取られればそのイメージが残ってしまう。大変な重圧がかかるポジションだ。川島自身、ロシアW杯では批判も称賛も浴びている。

だが、川島は「それがGKの人生」とコメント。逆に一つのセーブでゲームを変えることもできるのが醍醐味とし、「生まれ変わってもGKをやりたいか」との質問に「FWはやりたいですけど、やっぱりGKを選ぶのかな」と答えた。

VTR出演した大迫勇也は、川島がセネガル戦でミスをしたときも、試合後に落ち込む姿を一切見せなかったと証言。明るく振る舞う姿に「カッコいいな」と思ったと述べている。

諦めない姿勢と強い気持ちが表れたのが、ベルギーに決勝点を許した直後。川島が倒れこんでいた昌子源を引っ張り上げたシーンだ。絶望的になりながら、最後まであきらめないで戦おうとしたこのときの写真は、英『BBC』がSNSで「胸が張り裂け、心が温まる1枚」と投稿している。

このときの想いについて、川島は「まだ30秒くらい時間があるんじゃないかと思って。『まだいける』って言って引っ張った」と明かした。