試合後トラウトから手荒い祝福を受けるプホルス【写真:Getty Images】

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快挙達成、次に狙うは「アナハイムに優勝を」

 エンゼルス主砲のアルバート・プホルス内野手が4日(日本時間5日)、敵地マリナーズ戦で第3打席に右前打を放ち、史上32人目の通算3000安打を達成した。ドミニカ共和国出身選手としては、昨年のエイドリアン・ベルトレ(レンジャーズ)に続き2人目。また通算620本塁打も記録しており、600号&3000安打のW達成はハンク・アーロン、ウィリー・メイズ、アレックス・ロドリゲスに続き史上4人目の快挙となった。

 5回2死一塁で迎えた第3打席、マリナーズ先発リークが1ボールから投じた2球目88マイル(約142キロ)シンカーを詰まりながらも右翼へ運んだ。節目となる3000安打を放ったプホルスの元へ、チームメイトたちが駆け寄って祝福。敵地ながら球場はスタンディングオベーションで包まれた。

 試合後、会見に臨んだプホルスは笑顔ながら「本当は昨日達成したかったんだけど」と、前日までプレーした本拠地で地元ファンの前で達成できなかったことを悔いた。歴史に残る快挙だが「自分が達成した功績には気付いているが、まだ現役。結局のところは優勝することが重要なんだ。9月10月とプレーオフを戦って、アナハイムに優勝をもたらしたい」と、早くも気持ちを切り替え、今季優勝への意欲を燃やした。

 試合前の練習中には、2001年にともに新人王を獲得した“同期”イチロー外野手と談笑した。イチローは2016年に一足先に3000安打に到達。3日(同4日)に球団特別補佐に就任し、今季はプレーしないことを発表したため、試合中はベンチ入りできない。そのイチローから「残念だけどベンチにいることができないんだ、もし達成できたらおめでとう」と一足先に“祝福”の声を掛けられたという。

 会見中に何度も繰り返した「優勝」の言葉。節目を通り過ぎた今、目指すは頂点のみ、だ。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)