南北首脳会談(2018年4月28日付朝鮮中央通信より)

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北朝鮮の朝鮮中央通信は28日、金正恩党委員長と文在寅大統領による首脳会談が27日に行われたことを伝えた。朝鮮労働党機関紙・労働新聞も同日、南北首脳会談や夕食会の様子などを1面から4面にわたって写真入りで大々的に伝えた。

北朝鮮側からは、金正恩氏の随行員として金永南(キム・ヨンナム)、李洙墉(リ・スヨン)、金英哲(キム・ヨンチョル)、李容浩(リ・ヨンホ)、崔輝(チェ・フィ)、金与正(キム・ヨジョン)、李善権(リ・ソングォン)、李明秀(リ・ミョンス)、朴永植(パク・ヨンシク)の各氏が参加した。

韓国側は、任鍾翛(イム・ジョンソク)、鄭義溶(チョン・ウィヨン)、徐薫(ソ・フン)、趙明均(チョ・ミョンギュン)、宋永武(ソン・ヨンム)、康京和(カン・ギョンファ)、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)、尹永燦(ユン・ヨンチャン)の各氏が参加した。

同通信は首脳会談で「北南(南北)関係問題と朝鮮半島の平和保障問題、朝鮮半島の非核化問題をはじめ、互いに関心を寄せる問題について率直で虚心坦懐の意見が交換された」と伝えた。

金正恩氏は、文氏との対面について「このような特別な所での対面はそれ自体が全ての人々に未来への希望と夢を再び与える契機になるだろう」とし、「分裂と対決の歴史に終止符を打ち、平和と統一の新時代を開いていかなければならないという民族的使命感と義務をいま一度感じるようになる。今日、その新しい歴史を記していくスタートラインで信号弾を撃つ心構えで来た」と語った。

金正恩氏と文氏は、「今後、随時会って懸案と民族の重大事を真摯に論議することによって北南関係の新しい歴史を英知をもって切り開き、朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための良好な流れをさらに拡大し、発展させるために共に努力していくことにした」と同通信は伝えた。

金正恩氏と文氏は、「朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための板門店宣言」に署名し、宣言文を交換した。署名式の後に板門店宣言に関連する共同発表を行った。

文氏は、金正恩氏の韓国訪問を歓迎して夕食会を催した。夕食会には金正恩氏の夫人・李雪主(リ・ソルチュ)氏をはじめ、金永南、李洙墉、金英哲、崔輝、金与正、李善権の各氏らが招待された。

夕食会では、文氏が歓迎演説を行い、金正恩氏が答礼演説を行った。北朝鮮側は玉流(オンリュ)館の平壌冷麺を宴会のテーブルに上げた。

金正恩夫妻と文夫妻は韓国側が準備した歓送公演「一つの春」を鑑賞し、別れの挨拶を交わした。