4打数2安打1得点と活躍したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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8回、大谷にカーブを中前安打にされたグリムは「思い描いていたカーブではなかった」

 エンゼルス大谷翔平投手は13日(日本時間14日)、敵地で行われたロイヤルズ戦に今季初めて「7番・DH」で出場し、4打数2安打1得点と今季3度目のマルチ安打を記録した。チームはビハインドを背負う展開ながら、大谷の技ありの中前安打もあって8回に逆転。大谷が決勝のホームを踏み、勝利を収めた。

 ここまで野手でスタメン出場した6試合は全て「8番・DH」だった大谷は、この日打順を1つ上げて出場。2回の第1打席では、ロイヤルズ先発の右腕ジェイソン・ハメルの内角への直球を捉えて左翼線への自身初の二塁打を放った。

 4回の第2打席はハメルの前に空振り三振、6回の第3打席は左腕ティム・ヒルの前に二ゴロに倒れた大谷だったが、8回の第4打席に技ありの一打を放つ。ロイヤルズ4番手のジャスティン・グリムが投じた低めのカーブをすくい、中前へと弾き返した。この後、代打バルブエナの中前適時打で同点とし、キンズラーの中犠飛で大谷が決勝のホームを踏んだ。

 見事な逆転勝ちをおさめたエンゼルス打線と大谷について、試合をひっくり返されたロイヤルズの投手陣が語っている。MLB公式サイトが報じている。

 6回に大谷を二ゴロに封じたティム・ヒルは、大谷と同じく今季メジャーデビューを果たした28歳。ツーシームを武器とする左腕は、大きな注目を集めている“二刀流右腕”との対戦について、記事の中で「1週間ずっと彼に投げることを考えていた」と語り「左対左だ。有利なカウントでバットを振らせ、ゴロを打たせることが出来た。完璧だったよ」と、打席を振り返っている。

 一方でメジャーで4年連続50試合超に投げているリリーバーのグリムは「思い描いていたカーブではなかった」と大谷に拾われた低めへのカーブを回顧。逆転を食らったエンゼルス打線の集中打を「彼らはうまく修正してきた。非常に良いボールを投げることが出来ていたと思う。結果には表れなかった」と語っている。

 エンゼルスはこの日の勝利で6連勝。開幕から15試合を消化して12勝3敗と絶好のスタートを切り、初の地区優勝を飾った1979年に並ぶスタートダッシュに成功。大谷が加わったエンゼルスは今、勢いに乗っている。(Full-Count編集部)