エンゼルスの大谷翔平【写真:Getty Images】

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大谷が試合前に敵地の少年ファンにバットをプレゼント、米国ではその人間性も話題に

 米大リーグ、エンゼルス大谷翔平投手は12日(日本時間13日)の敵地ロイヤルズ戦に「8番・DH」で先発出場。7回に自身初の三塁打となる走者一掃の3点打を放つなど、チームの勝利に貢献した。試合前には敵地の6歳の少年ファンにバットをプレゼントしたことが話題を呼んでいるが、米記者がその映像と写真を公開している。

 スタメン6試合連続安打を記録するなど止まらない大谷だが、この日の試合前には、ほっこりするシーンがあった。敵地の少年ファンのおねだりに応え、日本語で「あげねーよ」とニヤリ。笑いながら、まずはボールにサインした。

 その後、練習中とあって一度はクラブハウスに戻った大谷だったが、再びグラウンドに姿を現すと、漢字で「大谷」と入ったバットを少年にプレゼントしたという。

 米スポーツサイト「ブリーチャーリポート」のジョン・リー記者が自身のツイッターで、ボールにサインするシーンの動画をアップ。またバットを手に笑顔を見せる少年の姿を写真で公開している。

 このシーンを、米メディア「SB Nation」は「とてつもなく良い男、それがオオタニだ」と称賛と共に伝えている。

米メディアはその人柄を絶賛「この少年はいつか今日のことを思い出すだろう」

「リーグが始まり、彼が実力を発揮したことで、ショーヘイ・オオタニがこの国に値しないという話は明確なジョークであることが確定した。彼は最高に素晴らしい。期待以上のプレーを見せた上に、究極的に温かいハートの持ち主なのだ」

 記事ではこう伝え、大谷が投打だけでなく人間性でも米ファンの心をつかんだとしている。

 同メディアは大谷と少年のやり取りを詳細に伝え、「もし万が一、将来オオタニが失墜してしまったとし(そのようなことはないだろうが)、キャリアが終焉を迎えようとした時、この少年はこの日のことを思い起こし、彼の熱狂的なファンであったことに喜びを感じることだろう」と続けている。

 大谷の行動に、ロイヤルズファンの少年は今後“オオタニファン”になるのは間違いないだろうと強調している。

「オオタニは人々に好感を抱かせる素質を備えており、ちゃんと彼に求められた仕事も全うしている」

 投げて打って走って、そして人間性でも――。大谷はあらゆる面で米国を魅了している。(THE ANSWER編集部)