1993年に中央通訊社の台北本社を訪問した陳香梅さん

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(台北 4日 中央社)抗日戦で中華民国軍を支援した米航空義勇隊「フライング・タイガース」の指揮官の妻で、台米関係に影響力を持った陳香梅さんが先月30日、米ワシントンで死去した。92歳だった。外交部(外務省)が4日、明らかにした。遺族によると、脳卒中発症後に合併症を患っていたという。

陳さんは1925年6月23日、北京生まれ。抗日戦中、19歳から中央通訊社の昆明支社で記者として活躍し、取材を通じて知り合ったフライング・タイガースの指揮官、クレア・リー・シェンノート氏と1947年に結婚。戦後にワシントンに移った後は米議会に働き掛けを行う「チャイナ・ロビー」の中心人物として、米政界で影響力を発揮し続けた。

外交部は、陳さんが長年にわたって台湾と米国双方の関係に関心を寄せ、積極的に関係増進を支援してきたとし、貢献の大きさをたたえた。

(顧セン/編集:名切千絵)