思わず夢に出てきそう…東京・中野の「豆腐 120円」に完全ノックアウトされてきた!
いつもとっておきのグルメ情報を伝えてくれる「Retty TOP USER」。"確実に美味しい"を求める私たちに、素敵な情報を指南してくれる頼もしい存在です。
さて今回、投稿を眺めていると「ずっと食べ続けられる、120円の絶品煮込み豆腐」があるらしいという情報をゲットしました。
Retty TOP USERで、延べ4000軒!居酒屋を飲み歩くビジネスマンKazuyoshi Koshiyamaさんの情報なら、これは確か。ただごとじゃない気がして実物を拝もうと私、行って参りました!
ライター紹介
情報提供者
向かったのは中野駅、南口すぐそばにある通称「レンガ坂」。
細い路地のような坂道沿いには、気になる美味しそうなお店がたくさん。ちょいと小洒落ている通りです。
そんな坂を登り始めてすぐに右に見える、黄色い看板が目印。ここが今日お目当のお店、『大衆酒場コグマヤ』です。
階段を登ればすぐに看板がお目見え。可愛らしいクマのイラストに、大衆酒場ならではの気さくな雰囲気が伺えます。楽しみ!
カウンター席が中心で、ひとり飲みや、2〜3人で肩を並べるのに丁度よさそうな店内。早い時間に伺うと、ひとり飲みをしているお客さんもいらっしゃいました。ひとりで訪問したので、これは心強い。
ぎっしりと壁にかかったメニュー、どれもこれも美味しそうだけど…さて、今日はどうしましょう?
そんな時はKoshiyamaさんの投稿を参考に選ぶのが吉。
トマトのリキュールをホッピーで好きに割っていただく「トマッピー」(480円)をチョイスし、いただきます!合わせるホッピーは、白と黒からチョイスが可能です。
ホッピーを好きなだけ手酌で注げば……
トマトの甘酸っぱさと、ホッピーのほんのりとした苦味がマッチしたドリンクに。もちろんホッピー感もしっかり感じられて、飲みごたえも抜群。
すぐに、お通しのサラダが到着。
シャッキシャキの千切りキャベツの上に、カリッカリのフライドポテト。風味豊かなごまドレッシングをしっかりと絡めてあり、もはやお通しを超えるしっかりとした一品のような存在感。
これだけをひたすらおかわりするのもいい気がしてきた…。お通しの美味しい店って本物です。この時点で、絶対に美味しい店と確信させてきます。
けれど、本日の目的は煮込み豆腐!
「豆腐」(120円)をいざ注文。元気な掛け声で注文を受けてくださり、すぐに登場したのがこちら。
あー、美しい!角が立っている!
白かったはずの豆腐が、みっちりこっくりと色づいています。なんていい色…。
「SNSでは生チョコみたいな豆腐と言われるんですよ」と店員さんが教えてくれます、確かにちょっぴり生チョコのような見た目かも。ほろほろの状態なので、お箸もふわっと豆腐に吸い込まれていきます。
家では再現できない一品であることが見た目からもわかりますね。これが噂の豆腐。ではでは、いただきます。
食べた瞬間、口の中に広がるこってりとした甘み。毎日継ぎ足し続けられているというタレでじっくりと煮込まれていて、酒が進むドンピシャの味。
添えられたカラシを付け足すのも、いと美味し。
酒が、酒が進むよ…と呆然としちゃうほどの美味しさでした。豆腐食べてこんなにも感動するなんて…。
同じ煮込み系をもっと攻めたいという気持ちが増してきたので、「シロ」(100円)と「はんぺんチーズ」(150円)を追加オーダー。
見るからに酒が進む色合いのシロは、弾力ある歯ごたえと、ジュワッと感じられる旨味がたまらない一品。
はんぺんチーズ、お前もか!もはや真っ白のはずのはんぺんが、最高のタレに染まっています。
ふわふわ食感と、染み込んだタレのこってり感、そしてかぶさるチーズ。もはや「美味しい」以外の感想が見つからない、語彙力の低い自分を責め立てたくなるほど。つまり、美味しい!
そんな煮込みたちの箸休めに食べようという気持ちで頼んだ、「肉刺しのおまかせ3種盛り合わせ」(680円)も到着してました。
680円というお値段を嬉しく裏切る、たっぷりと詰められた肉刺し!低温調理してあるそうです。今日の3種は左から「牛ハツユッケ」、「ガツぽん」、「コブクロ刺し」。
イチオシの牛ハツユッケは、新鮮さを物語るシャキシャキ食感。卵黄と甘辛いタレを絡めて食べ進めれば、止まらなくなること間違いなし。
ガツぽんは、コリコリっとしたガツをポン酢でさっぱりいただける一品。
コブクロ刺しは、酢味噌を絡めて。生肉系が苦手な人でも食べやすい味付けになっています。どれもこれも、美味しい肉刺し。それぞれをたっぷり単品で楽しむこともOKです。
さて、もうひとつくらい煮込みが食べたいな……とメニューをちらり。
迷う、迷うぞ…と悩んでいると、隣に座っていたお客さんがやばいものを頼んでいるのが目に入りました。あれは…茶色いタワー?いや、もしかしてあれって…?
瞬時に「同じものを!」と反射的に頼むと、出てきたのがこちら。
えっ。
大きくそびえ立つ、大根(150円)!すごい!
豆腐にシロに、はんぺんに大根…この店はもしかして、白いものを茶色く煮込むのがお得意なのかしら…。
カラシと柚子胡椒が添えられています。
お箸で簡単にぱかっと開いてみれば、かなりしみしみになってることがよくわかりますね。いざ実食。
あっつあつの、ほっくほく!
大根の優しい甘みに、あの煮込みタレが絡みついてきました。
ひとりでカウンターにいる27歳女子ですが、思わず「ん〜」と声が出ました。でも恥ずかしくないんです、店員さんが「ね、美味しいでしょ」と答えてくれるから。ひとりでも本当に飲みやすい居心地の良さです。
しかしこの豆腐と大根、かなりこだわって作られているはず。
そこで、店舗マネージャーの水野さんにお話を伺ったところ、「煮込んでいる最中に傷が付かない様に豆腐は豆腐だけ、大根は大根だけで最低3時間は煮込んでおります。串系と一緒には煮込めないので、手間がかかってますよ」と教えていただきました。
原価は秘密だそうですが、必ず注文すべきとだけお伝えしておきましょう。
やはりこの真っ黒に煮込んだ豆腐と大根のビジュアルが、SNSを通して結構お客様を呼ぶきっかけにもなっているそうで。確かに、"酒場インスタ映え"する煮込み豆腐かも。
ちなみにマネージャー水野さん、おすすめメニューはありますか?
「うちの店の売りは大衆酒場を若い層にも楽しんで欲しいので、やはりシャリキンと、濃口の煮込みが特におすすめですね。そこに低温調理した、さっぱり系の肉刺しを箸休めにご用意しております。
お酒に関しては最近は女性のお客様だと、日本酒を注文する方が多いですね。濃い煮込みが日本酒に合うのかもしれません。男性のお客様はとにかくいっぱい呑んで下さる方が多いですよ(笑)」
と、気さくに教えていただきました。ありがとうございます!
たっぷり満足し、ほろ酔い気分で会計をすると「え、こんなに安いの!」と思っちゃうほどの価格。自信を持ったメニューを、嬉しい価格で提供したいというお店の心意気を感じました。
あの豆腐、夢に出そうだ……。
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