◇韓国ビル火災 火元は1階天井の可能性

 韓国中部の忠清北道堤川市で21日に発生したスポーツセンターのビル火災の出火原因を調査する合同現場鑑識チームは22日午前9時半から現場検証を開始した。鑑識チームは1階の駐車場の天井を集中的に調べている。火災発生後、消防には駐車場に止めてあった車から出火したとの通報があったが、1階の天井で補修工事が行われていたという目撃証言が相次いでおり、天井が火元である可能性が高いとみている。

◇文大統領 29人死亡の火災現場視察=万全な対応指示

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は22日、前日に発生した火災で29人が犠牲になった中部・忠清北道堤川市のスポーツセンターのビルを視察した。被害状況の報告を受けるとともに、対応に万全を期すよう指示した。

◇韓国ロッテ会長に執行猶予判決 創業者は懲役4年の実刑=ソウル地裁

 横領や背任などの罪に問われた韓国ロッテグループの辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)会長(62)らグループ創業家一族らに対する判決公判が22日、ソウル中央地裁であった。地裁は辛東彬被告に懲役1年8カ月、執行猶予2年(求刑懲役10年)、創業者で辛東彬被告の父、辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)グループ総括会長(95)に懲役4年(同)を言い渡した。東彬被告と格浩被告は勤務実態のない親族らに計500億ウォン(現在のレートで約52億円)台の給与を支払うなどしたとして横領などの罪に問われた。ほかに東彬被告は系列映画館の売店の運営権を親族の会社に与えるなどしてグループに1300億ウォン台の損失を与えた背任などの罪にも問われ、格浩被告は脱税などの罪にも問われていた。

◇出頭拒否の朴前大統領 検察が拘置所で聴取へ=裏金上納事件

 韓国検察によると、朴槿恵(パク・クネ)前政権時代に情報機関・国家情報院(国情院)が朴氏側に裏金を上納していた事件で、ソウル中央地検関係者は朴氏が収容されている拘置所を来週訪れ、取り調べる方針だ。朴氏は大統領就任直後の2013年5月から16年7月にかけ、国情院から毎月5000万〜2億ウォンずつ、総額38億ウォンの国情院特殊活動費を受け取った収賄の容疑などが持たれている。

◇韓日首席代表 北朝鮮問題協議=緊密連携を確認

 北朝鮮核問題を巡る6カ国協議の韓国首席代表を務める李度勲(イ・ドフン)外交部朝鮮半島平和交渉本部長は21、22の両日、東京で日本首席代表の金杉憲治・外務省アジア大洋州局長と北朝鮮問題を協議した。外交部によると、両氏は北朝鮮の核問題を平和的に解決する方針で一致した。また、北朝鮮が核を放棄するまで制裁と圧力を強める中、北朝鮮を真摯(しんし)な対話の場に引き出す努力を続けることにした。

◇18年は所得3万ドル時代に 課題は二極化の解決=韓国副首相

 韓国の金東ヨン(キム・ドンヨン)経済副首相兼企画財政部長官は21日に開かれた記者懇談会で、韓国経済が来年1人当たり国民所得3万ドル(約340万円)の時代を迎えるとした上で、二極化問題を解決することが課題だと明らかにした。また、「2014年に続いて初めて3%台の成長を記録し、北の核問題や内外の環境の不確実性に起因するリスク要因を管理しながら経済の成長ルートを計画通りに引き上げる良い土台を作った年だ」と今年を振り返った。

◇北朝鮮で党末端組織幹部の大会 5年ぶり開催

 北朝鮮が朝鮮労働党の末端組織の幹部を集めた「細胞委員長大会」を開き、制裁局面での結束を呼び掛けた。朝鮮中央通信は22日、第5回細胞委員長大会が前日に平壌で開幕したことを伝えながら「わが党を組織思想的に強化し、主体革命の偉業、社会主義の偉業を成し遂げる上で重要な歴史的契機になる」と報じた。北朝鮮が同大会を開催するのは2013年1月以来、約5年ぶり。