来日中国人の増加に伴って、中国人の日本への理解も深まっていると言えるが、実際に日本に住んでみて初めて気が付くことも多くあるようだ。中国メディアの捜狐はこのほど、日本に留学経験のある中国人の視点から見て「日本に住んで驚いた5つのこと」を紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

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 来日中国人の増加に伴って、中国人の日本への理解も深まっていると言えるが、実際に日本に住んでみて初めて気が付くことも多くあるようだ。中国メディアの捜狐はこのほど、日本に留学経験のある中国人の視点から見て「日本に住んで驚いた5つのこと」を紹介する記事を掲載した。
 
 その1つ目は「北海道の冬は非常に寒い」ことだ。中国北方で最低気温がマイナス35℃にもなる筆者の故郷と比べれば、北海道の寒さは大したことはないだろうと高をくくっていたそうだが、思いがけない寒さに驚いたという。その理由を、日本は海に囲まれていて湿度が高いことや、断熱性の低い家屋のために、気温以上に寒く感じるのだろうと分析した。
 
 2つ目は「日本の山には熊が出る」ことだ。そのため、熊が逃げるように山に登るときは鈴を鳴らすが、この習慣は面白いと紹介した。
 
 3つ目は「日本の警察と政府機関が本当に国民の公僕であること」だ。中国では「人民のために奉仕する」という、実行されないスローガンが繰り返されるが、日本では例えば警察官の態度も非常に良く、まさに人のために働いていると驚いている。記事は、この点は中国も日本から学ぶべきだと称賛した。
 
 4つ目は「野菜や果物が肉より高い」ことだ。そのため日本に来る留学生は太ってしまうのだという。
 
 5つ目は「巨大で賢いカラス」が多いこと。中国では見かけないこの黒々としていて鷲のように巨大なカラスを見ると、中国人は一様に驚くのだという。しかも賢く、巧みにゴミをあさり迷惑になっているが、日本人は誰もカラスを一掃しようとしないと紹介した。逆に、中国を訪れた日本人が驚くことの1つに「中国ではカラスだけでなく、スズメもほとんど見かけない」ということが挙げられる。中国のスズメは、大躍進政策の際に農作物を荒らす存在として駆除されたのが理由とする見方が多い。
 
 こうしてみると、筆者の指摘した点は日本人にとってはどれも当たり前のことであるが、外国人からするとそうではないことに気づかされる。筆者は、日本を知るにはまずはこういう小話を聞くと良い、うっかり日本が大好きになってしまうかもしれないとユーモア交じりに勧めた。このように、実際に日本での生活経験のある人が日本を紹介するなら、日本の良さがより伝わるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)