中畑清氏

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今月4日、プロ野球公式戦・阪神対ヤクルトの一戦では、藤浪晋太郎が、畠山和洋の左肩にボールをぶつけると、両軍入り乱れる大乱闘に。バレンティンと矢野燿大コーチが暴力行為で退場する事態となった。

すると8日放送、テレビ東京「SPORTSウォッチャー」では、野球解説者・中畑清氏が、この乱闘を振り返った。新コーナー「キヨシの俺の話を聞け!!」の時間になり、「私の言いたいことを言わせてくれるコーナーができたのよ」と興奮気味に語った中畑氏は、「乱闘バンザイ」と切り出した。

番組MC・ビビる大木から「乱闘バンザイって言っちゃっていいんですか?」と訊かれると、中畑氏は「マズイよな」と苦笑い。それでも「WBCが終わったばかりで12球団に選手がまた入る(チームに戻る)じゃない。そうすると仲良し軍団が真剣モードに入れないんじゃないかなという不安を持っていた」と説明すると、「開幕していきなりこの乱闘を見た瞬間に、”真剣モードに全員入ってるじゃん”っていう安心感。乱闘はそういう(真剣勝負の)証なんですよ」と真意を語った。

また、中畑氏は最も印象に残っている乱闘として、1987年6月の巨人対中日戦で起こった乱闘を紹介。当時、中日・宮下昌己氏が、巨人・クロマティ氏にデッドボールを与えるや、怒ったクロマティ氏は宮下氏の顔面に右ストレート。さらに、当時の中日監督・星野仙一氏も王貞治氏に凄んだという。

「(星野氏は)パンチを喰らわすぞっていうファイティングポーズを見せるんですよ。ありえない。あの王さんに。それを見せた時にコノヤローって俺も仙さんに向かって思ったんだけど、そのくらい選手を守るために監督は命がけで頑張ってる」

こう振り返った中畑氏だったが、その直後「その後に、4打数4安打1ホームランで、俺(巨人)が勝ったんだよ」とちゃっかりアピール。大木から「自分の話じゃないですか」とつっこまれた同氏は「そこは強調させてよ」とおどけつつも「乱闘って大事なシーン」と言葉を続けた。