「フリースタイルダンジョン」韻を踏むってこういうことだ、わかったか

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『フリースタイルダンジョン』REC3-2である。


チャレンジャーはTEAM HOOLIGANS。
BAN
万寿
TAKUMA THE GREAT
の3人。

だが、1stSTAGEが1on1。
チャレンジャーはTAKUMA THE GREAT。
モンスターはT-PABLOW。
T-PABLOW「俺は押韻主義 強引すぎ あんたスキルアップデート出来てない 俺は更新済み」
クリティカルでT-PABLOWの勝利。

このルールだと、他の2人はまったく出番がなくなっちゃうので、ちょっと残酷だなー。

次のチャレンジャーは、TEAM ICE BAHN。
玉露
FORK
KIT
の3人。

RHYME至上主義を掲げ、韻に拘る。
という紹介の通り、韻を踏み倒すバトルとなった。

モンスターは、DragonOne。
チャレンジャーは、FORK。

DragonOne、いきなり
「要注意 死亡遊戯」
「大丈夫 商売上手 超最上級 マイホーム」
と韻を踏みまくり。

対してFORKも踏みまくる。
「DragonOne 名前は竜一か? 俺がForkだぜ 注意しな」
名前を折り込みながら、「竜一か 注意しな」と踏む。
その後も、「ビギナー 聞きな」「後悔 大航海」と踏み続ける。

が、DragonOneがガッチリ対峙する。
「知ってるぜ これがもう勝負なんだ 落とすDope number あんたFORKなんだ でも内心 超不安か?」
あたまの2小節で相手の名前を返しながら、
名前を含む韻を4つ「勝負なんだ Dope number FORKなんだ 超不安か」と踏みまくる。
さらに、
「ならば 俺が見せてやろうか フルコースで乱打」
と「やろうか」「乱打」でまだ踏む!
しかも、
「ほらプロローグ打ち込む言葉はストロング」と決める。
「プロローグ ストロング」と、その前の「フルコース」で韻を踏んでいる念の入れよう。
これはDragonOneの勝利か、と思ったが。
FORKのラストターン。
「調子に乗んなよDragonOne」
と、さらっと語るように放つ言葉。
いままで踏み倒してた韻を解放し、
「だがあの時代なら一週間以内で刺されるぞ」
と地獄のパンチラインを打ち込む。
「分かるか あるのか覚悟 お前はまるでまな板の上のマグロ」
と、「覚悟 マグロ」で踏み(かつ「ま」の連打し)つつ物語を展開し、
「俺が板前 ここで綺麗に捌くから 全員「いただきます」と言いたまえ」
と、オーディエンスを見渡すFOLKの顔が凶器であった。

モンスター1、チャレンジャー4でチャレンジャーFORKの勝利。

Round2も、韻の攻防戦。
DragonOneは「だからやろうか超ヤバいフリースタイルの連打連打 エンターテイナー 現場制覇するためにやってんだ Up&Down完全版」と言葉をみっちり詰め込む。
FORKは、ラスト「隠れモンスター? 知らねぇよ気分はどうすか マジでマジでトースターみてぇに熱いんだよ」とビートが終わって言葉がはみだしてもしっかりと「熱いんだよ」と言い放つ。物怖じしない声の重み。
どちらが勝ってもおかしくない勝負だった。

モンスター2、チャレンジャー3でチャレンジャーFORKの勝利。

FORKと般若は、2003年の「B BOY PARK」で、事件と呼ばれるような熱いバトルを繰り広げている。
TEAM ICE BAHNは勝ち進んでラスボス般若との戦いになるのか? 期待ッ。(テキスト/米光一成 イラスト/小西りえこ