10日にインテルからセビージャへの移籍が決まったステファン・ヨベティッチが、13日のレアル・マドリー戦でいきなり結果を出した。コパ・デル・レイ5回戦セカンドレグで、一時チームを勝ち越しに導くゴールを決めている。

長友佑都が所属するインテルで出場機会を失っていたヨベティッチは、買い取りオプションつきレンタル移籍でセビージャに加入した。なかなかチャンスを得ることができていない清武弘嗣にとっては、さらにライバルが増えた形だ。

セビージャが敵地でのファーストレグで0-3と敗れていたレアルとのセカンドレグ、ヨベティッチは清武とともにベンチスタート。だが、1-0とリードした前半終盤、ホアキン・コレアの負傷でヨベティッチにチャンスが回ってくる。

後半に入り、48分に失点したことで、奇跡の実現が難しくなったセビージャ。だが、諦めないヨベティッチは、そのわずか5分後に魅せた。エスクデロの左からのクロスを、右足ボレーで叩き込む。デビューから10分も経たないうちの初ゴールとなった。

さらに3点目も奪ったセビージャだが、終盤にセルヒオ・ラモスにPKで1点を返されると、アディショナルタイムにはカリム・ベンゼマに同点弾を献上。3-3のドローで終了の笛を迎え、最終的には2戦合計3-6での敗退となった。レアルは公式戦連続無敗記録を40試合の大台に乗せている。

チームの結果にはつながらなかったものの、新天地スペインで上々のスタートを切ったヨベティッチ。一方、清武には出場機会がなかった。ヨベティッチは早くも清武をリードしたようだ。